CFD(差金決済取引)
CFDとは
CFD(差金決済取引)では現物の受け渡しをせずに、売値と買値の差額だけを取引します。
株式投資の場合は株券を購入して保有し、売って売却代金を受け取るという取引ですが、CFDの場合は実際に何かを受け取ったり売り渡す行為がありません。
現物を保有するわけではないため、購入したい株券分の代金を持ち合わせていなくても、証拠金を預けることで売買が可能となります。
そんなCFDは、店頭CFDと取引所CFDで取引できます。
CFDには、店頭CFDと取引所CFDの2種類があります。
店頭CFDは投資家と証券会社の間で取引されるCFDであり、取引所CFDは日本で初めての公設CFD取引所である「くりっく株365」を介して取引するCFDです。
店頭CFDの特徴としては取引所を介さずに証券会社と1対1で取引する点です。投資家は証券会社が提示した値段でCFDを買ったり売ったりします。
取り扱い銘柄は、証券会社によってまちまちですが取引所よりも多い傾向があります。また、証券会社と直接取引するため、取引コストが低いというメリットにも注目です。
取引所CFDでは、くりっく株365を利用して日経平均株価やS&P500などの株価指数や金などをほぼ24時間取引できます。店頭CFDと違い、証券会社の営業日時にかかわらず夜間も取引が可能です。
また、取引価格はマーケットメーカーと呼ばれる証券会社や銀行から提示された価格の中で、最も有利な値段で取引できます。
代表的な銘柄
取り扱い銘柄は証券会社によって異なりますが、代表的な銘柄は下記の通りです。
個別株
株価指数
商品
(
コモディティ
)
債券
ETF
通貨
CFDでは少ない資金でもこれらの銘柄をレバレッジをかけて取引することが可能になります。
例えば株式投資で個別株を買いたいとき、100万円の株を買う際には100万円の資金が必要です。しかしCFDなら対価の20%にあたる20万円の証拠金を預けておけば取引ができます。
通貨CFDはFXのことで、米ドルと日本円やポンドなど各国の通貨の差額を取引します。
CFDと他の金融商品の違い
投資の世界で注目度の高い取引の1つであるCFDは他の金融商品とどのような違いがあるのか見てみましょう。
CFDと株取引の最大の違いは、レバレッジを効かせられる点です。株取引では、購入金額分の資金が口座に入っていないと購入することができませんが、CFDでは一定額の証拠金が口座に預けられていれば取引ができます。
さらに取引できる時間が長いのも特徴です。株取引では、市場が開いている9時から15時までしか基本的に取引できませんが、CFDはほぼ24時間売買することが可能です。また日本の祝日も取引できます。
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