先物取引



先物取引とは、将来の定められた期日に、あらかじめ決められた価格で商品を売買することです。

例えば、お店で売られている5万円の金貨を買いたいけど、手元に3万円しかなく購入できない状況があるとします。この際、手付金を少し支払うことで、1年後に現在の5万円の価格で金貨を買う約束をお店にするのです。

ただし、金の価格は日々変動しますよね。

1年後の売買当日に金の価格が上昇して金貨の価値が12万円になっていれば、約束どおり5万円で購入した際、7万円安く購入できたことになります。

一方で、売買当日の金の価格が下落して金貨の価値が3万円になっていた場合、5万円で購入する約束をしているため、実際の価値より2万円多く支払う必要があるということです。

また、先物取引と似ている取引に「オプション取引」があります。

オプション取引とは、将来の「売買する権利」を取引することです。「売買する権利」であるため、将来に必ず取引をする必要はありません。

それぞれの違いとして、オプション取引は「将来に売買をする権利」、先物取引は「将来に売買をする約束」と覚えておきましょう。

先物取引のメリット
先物取引のメリットは、以下のとおりです。

買い


売り

どちらでも取引できる
少ない資金でも大きな利益を狙える
メリット1:「買い」「売り」どちらでも取引できる
先物取引は、「買い」と「売り」どちらの取引も可能です。つまり、上昇傾向の相場と、下落傾向の相場どちらにも、取引チャンスがあるということです。

例えば、将来は、相場が下落すると考えた場合、事前に「売り」の注文をしておくことで、相場が下落した際に買戻しをすることで利益を生み出せます。
メリット2:少ない資金でも大きな利益を狙える
先物取引はレバレッジをかけられるため、資金以上の取引ができます。そのため、元手となる資金が少なくても、大きな利益を狙えるのです。


先物取引のデメリット
一方で、先物取引のデメリットは2つです。
大きな損をする可能性がある
保有期間が定められている
デメリット1:大きな損をする可能性がある
先物取引は、リスクの大きな取引です。なぜなら、少額の元手でもレバレッジをかけて大きな取引ができるからです。

たしかに、レバレッジをかけることで、少額の元手から大きな利益を狙えます。しかし、逆に考えると、予想が外れた際に大きな損益を抱えてしまう可能性もあるのです。

先物取引で損失が発生した場合、元本以上の損失を抱えてしまう可能性もあります。
デメリット2:保有期間が定められている
前述したとおり、先物取引には、取引の期日が設けられています。

そのため、期日になると自動で決済されてしまいます。なお、期日の前営業日までであれば、自分のタイミングで決済可能です。

一方で、株式などは長期間の保有が可能で、自分の好きなタイミングで売買できます。長期間の投資を考えている方は、先物取引よりも株式投資などがおすすめです。


先物取引は初心者にとってリスクが大きい
今回は、先物取引について紹介しました。

先物取引とは、将来の定められた期日に、あらかじめ決められた価格で商品を売買することです。また、元手が少額でも、レバレッジをかけて大きな取引ができます。

少額の元手から大きな利益を狙える一方で、相場の知識が不足している初心者にとってリスクが大きい取引です。

そのため、まずは株式投資で相場の流れをつかむ練習をしてから、先物取引に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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