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どうして生じた?領解文問題

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改めて領解文問題を考えます。 宗門に長年携わっている松月博宣さんの連載です。
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#消息

どうして生じた?領解文問題/オンライン講座

松月博宣 なぜこの問題を注視しているのか こんばんは。松月でございます。 この度、「新しい領解文」が公開されまして、もう既に7ヶ月半、関わり続けております。何故私がこの問題に関わり続けておるかと申しますと、私は小学校3年か4年ぐらいの時から、もう既に領解文に親しんでおりました。その領解文が、「新しい領解文」という形で発布されまして、私が聞いてきたことと違うぞ、と非常に大きな違和感を感じました。そのことから、何故、「新しい領解文」が出てしまったんだろうか。賛成派とか、反対

どうして生じた?領解文問題 vol.15

松月博宣ノート 例証編⑰悲痛な声 今回の領解文問題は、その制定の経緯に疑義があるという点と、その内容に多くの真宗門徒の理解が得られないという点があります。ご門徒に読んでもらうことで理解してもらおうと「解説文」を、消息同意の条件として勧学寮が出されたものを読んでも、ますます分からなくなるという奇妙なループに陥ります。 制定の経緯については、「手続きに瑕疵はない」という木で鼻を括ったような説明で終始しています。「こうこう、このように制定したのだから瑕疵はない。これについては

どうして生じた?領解文問題 vol.9

松月博宣ノート 検証⓲最高議決機関「常務委員会」 宗報4月号に「常務委員会の主な審議要旨」が掲載されてますが、石上氏の著書で「やはり」と危惧した箇所が総長答弁に使われていました。それは あの石上智康氏の著書(生きて死ぬ力)を読んで、当該文章の所で「きっとこの文章はアリバイ作り(私は関与していませんよ)のために「増補版」にわざわざ書き込んでいるな」との印象を持ちましたが予想は当たっていました。実に用心深く用意周到に計画されていることに舌を巻きます。 「宗報2023年4月