誓い

先日、結婚指輪をはずした。

別に離婚したとかそういうことではない。

夫とは、結婚して26年経った今も、仲良く(時々は仲良くない時もあるけど)普通に暮らしている。

では、なぜはずしたか。

実は、左手薬指の指輪をしてる所の皮膚が、凄いことになってしまったからだ。かぶれ？いや、ただれ？でグチャグチャに。どうしてそんなことになってしまったのか分からないけれど、薬を塗ろうにも指輪が邪魔して塗れない。

そこで、泣く泣く指輪をはずすことにした。

昔、仕事でハーネスを張っていた時、指輪が緩くてどうしても釘に引っかかってしまうので、一時的にはずしていた時期もあったのだが、それ以外はずっとつけていた。

アクセサリーが好きで、アクセサリーを作ることも好きなので、今は自分が身につけるものはほとんどが自分で作ったものなのだけれど、結婚指輪は別。

結婚指輪って、やっぱり特別じゃない？

愛を誓ってお互い交換するもの。

もちろん結婚した人全員が全員してるわけじゃないし、それが悪いとも思わない。

だけど私は、結婚している限りはずっとつけていたいと思っていた。

それが、ここへきていきなりはずさなくてはいけないことになった。

簡単にはずせるだろうと思っていたら、これがなかなかどうして。全然はずせない。いくら頑張っても抜けない。

私はもともと手首と指だけは細く、指輪のサイズは7号だったのだけど、結婚指輪を買った時、お店のおじさんが「この指は太る指だから、ワンサイズ大きいのにしとこうね」と言って、8号を買った、という経緯がある。

どうやっても抜けないということは、やっぱり私の指は太ったのだろう。

子供を産んでから身体は15kg太ったけれど、まさか指まではと思っていたが、おじさん流石、先見の明ですね。

お風呂で石けんをつけてエンヤコラしていたら、やっと抜けた。

（お見苦しい画像ですみません)

これははずしてから1〜2日経ってから撮った写真なので、グチャグチャ具合が少しは良くなっているけど、まぁこんな感じ。もうシワシワなおばあさんの手で、自分でも嫌になる。

今年は結婚26年で、去年が銀婚式だったけど何もしなかったから、この指が治ったら、今度はこの太さに合う指輪を買ってくれませんか？

このシワシワの手を、ずっと繋いで行こうよ、お父さん。

2019.11.21    りょう