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失敗しないプラモ作り

失敗するのって、誰でもイヤですよね。せっかく買ったプラモデルですから、キレイにカッコよく仕上げたいと思うのは当然です。そのためのHOW TO情報なんかも、模型雑誌やネットにあふれていますよね。

ただ、あまりに失敗を恐れすぎて、臆病になってしまうのもどうかと思います。情報が多すぎて逆に頭でっかちになってしまい、『プラモって難しいんだ』と思い込んで、手を出せずにいる人もいるのではないでしょうか?

では自分が子供の頃… つまりプラモ初心者だった頃はどうだったかと考えると… 実は、あまり失敗したと感じた覚えが無いんですよねw。

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当時の自分の模型製作スタイルを振り返ってみると、まず模型誌で作例を見て『うおぉぉ、カッチョいい‼︎』と興奮し、何日も眺めて製作記事を読んで反芻し、すっかり自分も出来る気になって(☜勘違い)、やおら展示棚からすでに仕上がっているプラモを掴み出し(改造用に新しく買うお金は無い)、再度バラバラにしていじくり回す… という感じだったと思います。当然頭にあるのは、素晴らしい改造を施され、美しく仕上がったプラモの姿だけで、失敗の可能性など1㎜も考えていませんw。『コレを自分の手で作りたい』という欲求が勝って、理屈より先に行動している状態ですね。

じゃあそうやって作ったプラモが、全て綺麗に仕上がったかというと、もちろんそんな事はなく、大半が修復不可能なガラクタと化したワケですが、ではそれが失敗かと言うと、正直そんな気持ちは全然無かったんですね。負け惜しみでも何でもなく、プラモを作っていて『失敗した』と思った経験はほとんどありません。

存在するのは『製作途中で放棄した作品』であり、新作に気持ちが移ってしまったため、作りかけで終わったのであって、決して失敗したから止めたワケではないのです。

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そう考えると、一般に言われる『失敗』とはどういう状況なのか、逆に気になってきます。接着剤がはみ出した事でしょうか? 可動軸が折れた事でしょうか? 塗装がムラになった事でしょうか? これらを失敗と感じるのは、知識と経験値が不足しているためであって、これらには改善するための対処法が存在します。1度失敗した事で、初めて対処法を仕入れるために能動的に情報収集し、『あぁ、こうすれば良かったのか!』という気付きが生まれるんですね。気付いてからの方が、対処法もより身につくし、技術的にも向上すると思います。

それらの対処法を知るための経験値になった… と考えれば、放棄されたプラモ達も多少は浮かばれるのではないでしょうか? どうか失敗を恐れるだけでなく、『このプラモをカッコよく仕上げたい』という気持ちがあるのなら、その衝動に身を任せ、素直に行動してみてください。それが物を作る楽しさというものだと思います。

もし仮に修復不可能な大失敗をしたとしても、キットを買い換えればいいだけなんですから。あ、凄いレアキットの場合は難しいかも…?

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