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カランコエの花

「カランコエの花」

 

 とてもいい映画でした。

 39分と短い映画ですが、心に響く作品でした。

 ある学校のクラスで休みになった自習の時間に保健室の先生が教室にやってきてLGBTの話をする。

 その授業が行われたのが、そのクラスだけだっということから何人かの生徒が面白がって、当事者がいるんじゃないかと騒ぎ出す。

 クラス内でLGBTの当事者がいるという噂で、クラス内の雰囲気が変化していく。

 思春期の心の変化や人間関係の違和感がとてもうまく表現されています。

 LGBTを扱う授業や研修で取り上げられることが多いというのも納得の内容でした。

 映画の最後に、結論や結末を提示して、こうだよね!こうだと思う!みたいな映画ではなく、みなさんならどうしますか?

 という終わりになっているように感じて、個人的にかなり考えさせられました。

 人を好きになって、人に好きと伝えるのはとても勇気がいることです。

 学生時代は人間関係が学校の中でかなり依存しています。

 好きと伝えてうまく付き合えることになっても、うまくいかなくても相手に気持ちを伝えることで環境は変化します。

 人に好きだという感情を持つことは自然なことです。

 それが異性であるか、同性であるかの違いだけのはずなのに、同性であれば好きという感情を持ち、相手に伝えることに目には見えないとても高いハードルがあります。

 本来は必要ないはずのハードルを作っているのは、集団という目に見えないから外れたくないという心理が大きく関係しています。

 今、自分が同じ状況になったらあなたはどうしますか?

#映画にまつわる思い出

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