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月の呼吸で奏でる音楽

ちらちらと光る蛍が集団になると、次第に発光のリズムを同調させていくように、広沢さんの歌に合わせて観客の呼吸が一つになっていく。
透き通るのような歌声が肌の上でとけて、そのまま心の奥底までしみわたる。
それは密やかに、そして、こよなく淑やかに。
まるで空から雪が舞い降りるように、心地良い速度で。

「感動」だとかそんな陳腐な言葉では言い表すことはできない。
もっと複雑で、もっと難解なもの。

歌声が胸に届く。
すると一人一人の記憶の扉、そこにあるスイッチが押され、頭の中で流れ出す光景。
その瞬間、私たちは彼の音楽を聴いているようで、自分の中の物語と対面する。

このスペシャルな体験は観客の記憶に新たな記憶として刻み込まれ、そして永遠に流れ続ける。
それは個人に流れる物語。
そして体験の共有は、人に奇跡を信じさせることになる。

アーティスト、広沢タダシに迫る。


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▼教養のエチュード▼
月の呼吸で奏でる音楽

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