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【読み物】の読解‐時価総額は絵に描いた餅?‐(2024年2月21日)

フェスティナ・レンテ!Ryotaroです!
今回はSWCというFiNANCiEコミュニティでけんすうさんが書かれている【読み物】というコンテンツの読解をしていきたいと思います!

SWCって何?という疑問がある方はこちらをチェックしてみてください。

それではいきます!

印象的なセンテンス①

しかし、仮に市場規模が「100株全てが5万円で売れるほど大きくない」とするとその時価は絵に描いた餅に見えてしまうのです。

2024年2月21日の読み物より

印象的なセンテンス②

そんな感じなので「絵に描いた餅」感は、初期になればなるほど強いですが、上場に近づくほど会社が大きくなるごとによって、適正な価格になっていく、という感じで理解してもらえればいいかなーと!初期であればあるほど「実績や実態が乏しい状態」ですし「投資家も数人」なので、めちゃくちゃ偏ってます。

2024年2月21日の読み物より

この日の読み物は、前日に書かれた読み物にきた質問への回答回でした。

この日の前日の読み物(上記リンク)では、時価総額とは何か?ということについて書かれていて、
時価総額=1株あたりの価格×株式の総数
であるということが書かれていました。

仮に、1株あたりの価格が5万円で、株式の総数が100株だった場合、その株式会社の時価総額は5万×100=500万円となります。

ただ、このことについてSWCのコミュニティメンバーであるアナスイさんが、印象的なセンテンス①にあるような質問をしたわけです。

1株あたりが5万円で、株式総数が100株の会社の時価総額が500万円だということはわかったが、市場規模が大きくなく、100株全てが売れる見込みがない場合は、時価総額500万円というのは絵に描いた餅ではないか、という疑問ですね。

これはつまり、「うちの株は1株5万円です!」「株式総数は100株でやらさせてもらいます!」と豪語している会社があったとして、その会社の事業計画を見てみたら、「いやこれ市場規模と照らし合わせてみても100株も絶対売れないよ?せいぜい20株が限界じゃない?」みたいな状態の会社の時価総額をそのままの計算式に当てはめて時価総額500万円としちゃっていいわけ?という疑問なのかなと解釈しました。

時価総額は「上場していれば」適正価格に近づく

これは前回の読み物にも書かれていましたし、この読み物にも書かれていたことなのですが、「時価総額」というのは上場していたり、上場が近づいてきていたりすると、適正価格に近づいていきます。

なぜなら、時価総額がその会社の「適正」よりも安すぎたら、「じゃあうちが会社ごと買っちゃおう」と思う人が出てくるはずでし、反対に高すぎたら「だれもそんな値段で何て買わねーよ」と思ってしまうからです。

「株価」というのは、売り手と買い手の間でマッチングが成立したときに価格が設定されるものなので、多くの人が売買可能な大きな市場になればなるほど、株価は適正価格になり、つられて時価総額も適正価格になっていくというわけです。

上場していないと?

反対に、まだ上場していない、起業したての初期の初期段階の会社の時価総額はどうなのでしょうか。こういった会社は、上場から離れた場所にいるので、時価総額も「適正価格」から離れた価格になります。

今回の読み物によれば、「大学生がアプリを立ち上げようとしている時に投資してくれとお願いされる」というときの基準はだいたい「1億円‐5億円」くらいの時価総額で設定されることが多いそうです。

この、大学生が立ち上げようとしているアプリの時価総額が1億円‐5億円だからといって、そのアプリの価値が本当に1億円‐5億円なわけはありませんよね。ただ、このように設定しておかないと困ったことにもなりかねないのでこのような価格設定にしておく必要があるのです。

困ったことのその1が、「資金調達ができない」です。
投資を募る段階の「適正価格」を時価総額にしてしまうと、時価総額1円とかになってしまったりして、「そんな会社にうちは投資何てしないよ」という風になってしまって資金調達ができません。

前提として、起業したばかりの会社というのはその先大化けすることもあれば、そんなに化けないこともあれば、消えてしまうこともあるという段階の会社です。なので、投資を募る段階というのは、ゼロからのスタートどころかマイナスからのスタートだったりするので、その段階で適正価格を出したとて、それは特に参考にならないわけです。

困ったことのその2が、「安い値段でたくさんの株を持っている人がいると不健全に見える」です。
自社の株価を安く設定しすぎると、その時価総額の半分、つまり株式総数の半分を一人の投資家が安易に払えちゃうという問題が起きてきます。

こういう状況になってしまうと、その後何度か資金調達をお願いしたいときに、「すでにたくさんの株を持っている人がいる、しかもわりと安い値段で、本当はこの会社応援したいんだけど、なんかイヤな感じがするからやめておこう」みたいに思っちゃうんですね。なんとなく不健全に見えてしまうということです。この感じ、なんとなくわかりますよね?

こういった困りごとを起こさないためにも、時価総額は実態よりも高めに設定しておいた方が、投資家としても応援のし甲斐があるし、起業家としてもその後の資金調達をしやすくなるということです。

このようなことがあるため、印象的なセンテンス②にも書かれてある通り、時価総額は初期であればあるほど偏るし、上場が近づけば適正な価格に近づく、ということです。

そんな感じで、すごくためになることが書かれている読み物でした。
この記事はだいぶぼくの解釈を入れて書いてあるので、気になる方とか原文を読みたい方は是非ともページ上部のSWCのリンクを覗いてみてください!

それでは今日はこの辺で。
すろすろ、すろーす!

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