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裏技と不具合


皆さん、小さい頃のゲームで「裏技」ってやってませんでした?

僕は結構この手の響きにはワクワクしてて、色々とやってました。具体的に何をしてたか見たいな話は有名どころしか覚えていませんが、それでも幼少の心をくすぐる何かは確かにありました。

そんな裏技の源流はどこにあったのか、それを元にした漫画がSNSで公開されてました

開幕ネタバレしてますが、今回はこの裏技についてのお話し。

確かにいろいろあった裏技

何をもってして裏というのかはそれぞれでしょうが、漫画上では「メーカーが意図しない動作」について裏技として紹介されています。

現代風に言えば不具合バグに類するものです。

記憶に残っている部分であれば「ポケットモンスター」でいきなりレベルが100になったり、本来入手できないポケモンが入手できたりとかありましたよね。
セレクトボタンがキーだったような。

基本的に、なんかしらプレイヤーに利があるものが、「裏技」として認知されていたように思います。

メーカー側が意図して仕込んだもの

一転して、メーカー側が意図的に仕込んだものも結構あったように思います。
不具合ではなく、隠しコマンドだったり隠し要素だったり。

有名どころで言えば、ポケモンの「ミュウ」が隠し要素であったり、初代のストリートファイターⅡで同キャラを対戦させるためのコマンドやドラゴンボールで当時話題になっていた「ブロリー」を登場させるためのコマンドだったり(通称カカロットォ)

子供の僕は結構悪い子だったので、隠しコマンドは友達に教えず、一方的に利用してました。
だって大体この手のキャラは強いんですよ。ボススペックだから。
というか、みんなも同じように立ち回ったよね?
(そしてコマンドミスして弱キャラをつかまされてお仕置きされるまでが1セット)

書籍になったり、都市伝説だったり

個人的には書籍の盛り上がりや、友人同士の話題にもことを書きませんでした
確か、大辞林から取ってきたのか大技林という書籍がありました。
結構な数の「裏技」が書されていたのですが、ついつい自分がプレイしているゲーム以外の物もみてしまう。

同様に口コミで広まる裏技もありました。
とはいえ、此方はかなり酷いものがちらほら。
子供特有の嘘・見得なんかも混じって本当にカオス。

俺にロックマンXに裏ステージがある(嘘)って教えてくれたK君はいま元気だろうか。

つかえるんだから、いいじゃない

現代における「裏技」の位置。
これは「グリッチ」と呼ばれ、割と公にされているものが多数あります。
もとい、現在のメディア環境では、秘匿されることがほぼ不可能でしょう。人の口に戸は立たぬとは言いますが、現在は人のスマホにはなんとやらです。

主な使い道としては、いわゆる攻略のタイムアタック用。
あんまにりに差がつくので、レーシングレギュレーションが分けられる始末。
一分一秒を競うために、裏技の再現精度が問われるという不思議な時代に。
凄まじいものだと、キャラクターを特定行動させることで「プログラム上は」エンディングの呼び出しコードになるためこれを使って攻略することもあるとか。
よくもまぁ、昭和の時代に発見されなかったもんだ。

尚、現代では不具合

とはいえ、「裏技」はゲームソフトが発売後は修正不能だった時代に、ある種のユーザーの寛容によってネタとして扱われた部分がありました。

現代のゲームはオンライン環境で修正が余裕でできてしまうため、これらは「裏技」として残るよりも不具合として修正されるのが現代。

他方で、先のタイムアタックプレイヤーの間では、不具合をグリッチとして残すためにあの手この手が行われているとか。

ゼルダの伝説のタイムアタックも、明らかに不具合な動作を、公式がアップデート終了するまで隠し通したとかなんとか。

おわりに~そして大きくなった僕たちは~

元の漫画を含めて、この話をまとめていると、ちょっとノスタルジーというかもの悲しい感情もありました。

というのも、あの漫画で裏技を楽しんでいる子供たちは間違いなく、当時僕たちです。
そんな僕たちの今はというと、ゲームの不具合を見つけてはやれ詫び石だ、やれ修正を早くしろだなんだと、此方に利のある補填を求める存在になってしまいました。

あの頃の不具合を受け入れて、逆に楽しむという心はどこに行ったのか…

いや、だって最近のゲーム。
こっちに都合のいい楽しい不具合は鬼のような速度で修正されて、こっちが不利益を被るつまらない不具合ばっかり後回しにされて残ってくんですよ。

あれ?これって俺達だけが悪いわけじゃなくない・・・?


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