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現役高専生が起業する 〜株式会社設立手順の補足資料〜

 はじめまして(^○^)
 北九州高専の隈部と申します。春から専攻科2年生になります。(2020/4/1〜)

 そして2020年4月1日にCMABEC株式会社を設立しました。
 クマベックと呼びます🧸

 高専起業部に属しておりまして、今後高専生が起業したいとなったとき、
少しでもこの経験が役にたてばいいと思い、自分が実際に踏んだ手順や、こうしておけば良かったということを忘れないうちに書こうと思います。

 基本的に私は学校の図書館で借りた本と、会社設立でネットで調べたものを参考にして手続きをしました。準備に2週間ちょっとは最低でもかかると思います。

 また会社設立に関しての詳しい書類の作り方などはいっぱい有力な記事がありますので、ここではよりリアルな部分を中心にお届けします!実際に書類を作る際には他の記事と並行して読んでいただき、あくまでこの記事は補足資料としてみていただけると良いかと思います!(自分が一人で作ったときにわかりずらかったこととか、決めるのに時間がかかったことを書いてます)

1.最初に確認しておきたいこと

 いきなりですが私の1番の失敗を最初にお伝えします。それは市の制度「特定創業支援事業」を受けなかったため会社設立時の登録免許税の軽減措置が受けれなかったことです。これの何が損だったかというと、書類を提出するときに通常15万円必要なところが半額の7.5万円になるというものです。つまり全体で7.5万円安く会社が作れます💴

 詳しく説明します。「特定創業支援事業」は市や県の取組で、会社を作りやすいようにお金や知識をサポートするよってものです。これは、あくまで北九州市の取組でして、他の地域ではどういう名前なのかや、そもそもやってるのかはわからないです。ただ、ぼくはこの制度を知ったのが設立予定の3日前でして、取得するのに2週間前後かかるため、お金の免除が間に合いませんでした。

 つまり最初にしたことがいいのは、あなたの地域が会社設立の支援の取組を行っているかということを調べる作業です。いがいにも会社設立の方法を調べると、書類の作り方はたくさんの記事が書いてますがこのようなアドバイスは載ってないものです。だから僕もギリギリまで思いつきませんでした。

 この取得に関しては地域によって変わると思いますが、それなりに取得するまでに時間がかかります。ただこの資格みたいなのをとると、嬉しいサポートを受けることができるのでまず調べてください!!
 そしてとりあえずとることをお勧めします!!
参考:北九州市の場合「特定創業支援事業

2.会社名を決め、印鑑を作る

 会社を作るのには印鑑が全部で4つ必要です。会社の実印、銀行印、角印、それから個人の実印も必要です。
わたしは印鑑4つともネットで買いました(印鑑の匠ドットコム)
https://www.inkan-takumi.com/https://www.inkan-takumi.com/https://www.inkan-takumi.com/https://www.inkan-takumi.com/

 いろいろネットを漁りましたが、どこよりも若干安い印象です。また印鑑の匠ドットコムのいいところは、印鑑の完成時のプレビューがみれることです!ネットで頼んだのはいいが、出来上がりのバランスがおかしいなど問題は起こりえます。だからこそ、事前にざっくりと完成を見れるのはトラブルの軽減につながります。

 また、これらの印鑑は同じ通販でもキャンペーンで売ってるページとそうでないページがありますので、どうせ買うならキャンペーンの方を使ってくださいね!下に筆者が購入したページも記載しておきます。📱

買った実印(大きさ15mm)
https://www.inkan-takumi.com/special/pri_1hon_kurosuigyu.htmlhttps://www.inkan-takumi.com/special/pri_1hon_kurosuigyu.html

買った法人印(代表社印の大きさ18mm)
https://www.inkan-takumi.com/special/companyset.htmlhttps://www.inkan-takumi.com/special/companyset.html

 印鑑一つでけっこう悩まれると思います。私も結構いろんなサイトを信憑性とかをみながら考えました。このサイトがおすすめというのはよくありますが、実際にこれを買ったよという記事はほぼないと思うので良かったら参考にしてください!

3.区役所に行く

 印鑑が届きましたら区役所に行き、実印登録をしました。またのちに必要となる印鑑証明書をその場で2通発行しておくと良いです🏢
 またマイナンバーカードを発行しておくと、コンビニなどで上記の印鑑証明書を発行できるようになるので便利です。(これに関してはしてもしなくてもいいです)

4.定款作成

 会社設立で調べると必ず出てくるのがこの定款です。会社の決まりみたいなものを作成するのですが、これが全くの初心者には結構大変です。私は、さまざまなサイトから情報収集しつつ仕上げました📝

 また、電子定款の方が安かったため「会社設立free」を使って、書類を仕上げました。会員登録は無料でできるためまず登録してみて、ざっくり定款を作ってみるのもお勧めです。

 私の場合、公告は「会社設立free」の電子公告(3980円/年)を利用し、電子定款代行の手数料(5000円)で手続きをしました。電子公告はクレジットカードで支払い、手数料はコンビニ振り込みで指定の銀行にお支払いしました。書類の具体的な作り方は会社freeのサイトやその他のサイトにたくさん上がってますので調べてください。(ここが一番奥深いです)

5.公証役場に行く

 「会社設立free」で資料を作った場合、行政書士さんが電子定款の認証していただいたものがfreeのサイトにアップされます。それを印刷し、製本作業を行って公証役場に届けます。(捨印の話がありますが委任状を含む全部のページの上の余白に押しました。)あらかじめ受け取る時間は予約しておきます。またそのときに定款をいくつ発行してもらうか聞かれるのですが私は2部用意していただきました。自分の保存用に1部と、のちに法務局に提出が必要な1部です。場合によってはそれ以外の提出先で必要なこともあるそうですが、最低限あればいいでしょう。(もちろん発行部数を増やせば1000円ずつくらい費用がかかります)

 また、「会社設立free」でも書いてある、公証役場に持っていくものの「新しいCD-R(定款の電子データの受け取り用)」ですが、USBでも大丈夫でした。最近はUSBに入れる方が多いと係の人がおっしゃっていました。ただ公証役場によってはできないかもしれないので、定款を受け取りに行く予約の電話の時に確認しておくと良いでしょう📞

6.法務局に行くための準備

 公証役場で定款を受け取った後に資本金を個人の通帳に入れてコピーを取らないといけません。(法人の銀行口座は設立後でないと開けないそうです)私の場合、資本金を20万円に設定したため、一度使っていた銀行から20万円を引き出し、その後すぐに同じ口座に20万円振り込みました。この作業が絶対必要で、もともと20万円入っているからいいというわけではありません。

 この作業がおわったら、この通帳のコピー(通帳表紙、裏表紙、入手金明細ページの3枚)を取らないといけないので、私はコンビニで印刷しました。

 そしてまた銀行に行って、さっきの20万のうち15万円は登録免許税として法務局に持って行きたかったので引き出しました。その後、郵便局収入印紙を15万円分購入しました。(10万円1枚と5万円1枚)収入印紙は法務局でも買えるそうです🔍

7.法務局に行く

 書類が全て揃いましたら、法務局に向かいます。ちなみにこの法務局に書類を提出した日が会社の設立日になりますので気をつけてください。また、私は利用しませんでしたが、法務局で必要書類の相談サポートなどを無料でやっているので受けてみるとミスなく申請できると思います(ただし、事前予約の場合が多いです)

 またここで用意する書類も捨印問題(調べてもよくわからなかった部分)が発生すると思いますが、基本的には書類ごとに押さないといけない印鑑と同じ印鑑(個人の実印or会社の実印)を紙上部の余白に押せば大丈夫だそうです。

 また会社設立freeでわかりにくかった部分として最後の「設立登記書類を綴じよう」の絵では7つの書類をホッチキスで止めると書いてあり、「えっ?」となりました。実際に法務局の人に直接聞いてみたところ、登録申請書と登録免許税納付用台紙でホッチキスでパチン。定款、就任承諾書、発起人決議書、印鑑証明書は綴じずにそのまま。振り込みを証する書面は説明書通りに製本。OCR用紙と印鑑届出書はホッチキスでパチンして提出しました。実際法務局の隅で書類を製本できるスペースがあるので、必要書類を全て持ってきてその場で仕上げると、気になった時にすぐ聞けるので良いです。(ただしガッツリの相談は先ほどの説明の様に予約しないといけないのでそこは見極めてください)

 全て終わり提出しますと無事に登記申請が完了します。あとは不備がないことを祈るのみです。数日後法務局に連絡して、無事に登記が終了していましたら会社設立が無事に終わります😊

終わりに

 いかがだったでしょうか?

 私自身も全て手探りで手続きをし、無事に登記申請まで行いました。費用としては、
 ・印鑑(法人3点セット):8980円
 ・印鑑(実印):4080円
 ・電子定款代行(会社設立free):5000円+手数料400円くらい
 ・印鑑証明書発行(2枚):600円
 ・電子公告:3980円
 ・公証役場:51900円
 ・法務局(収入印紙代):150000円
 ・製本テープと朱肉(100均):200円
 ・資本金(20万円の場合登録免許税の15万をひいたもの):50000円
+これに移動費が含まれるので学生にとっては結構な額です。
私はアルバイトでためていたお金の全てを使い切り思い切って起業しました!

 また私は設立する前にホームページ製作に必要なドメインもお名前ドットコムでとりましたので、
ドメイン料(co.jp):4026円
 かかっています。これに関しては多少失敗したなと思ってますので、もっと安いドメインのものでいいと思います。(.comだと760円)
 実際に掲載するにはさらにレンタルサーバーとして月々のお金がかかります。

 長くなりましたが会社設立にはそれなりに準備が必要なので少しずつでも進めていくことが重要だと思います。またはじめにお伝えした通り、この記事はあくまで補足資料のためこれだけみても会社は作れません。「会社設立 手続き」などで検索するとたくさんの専門家さんたちがわかりやすい記事を書かれていますのでそれをベースに作ってみてください!

 ただこの記事は一人で手続きをしながら、なかなかわからなかったところや、決めるのに時間がかかったことを中心に当事者として書いてますので、悩んだときはぜひ参考にしてください!!!

 高専生の起業家が増えるとおもしろいですねーーー!
 そういったブームが起きる様これから私も頑張っていきます! 

 ここまで読んでいただきありがとうございました!!! 

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#隈部亮太 #高専起業部 #cmabec
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