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全日本選手権ロードレース 2021

大会:第89回 全日本自転車競技大会ロードレース

日時:2021年10月23日

会場:広島県中央森林公園 サイクリングロード

天候:晴れ

カテゴリー:男子U23(MU23)

距離:123km(12,3km×10周)

リザルト:25位


使用機材

バイク:Lapierre Xelius SL Ultimate Disc FDJ

ホイール:DT Swiss ACR 1100 Dicut db 50

コンポ:Shimano Ultegra R8070


ロードレースの日本1を決める全日本選手権。今までマウンテンバイクとシクロクロスの全日本は出場してきたが、ロードレースの全日本は今回が初めてだ。今年から本格的に始めたロードレースでの今年1番の大きな大会。これまでは学連のロードレースだったので、ナショナルチームや実業団チームもいる今レースはレベルが高くなると予想した。挑戦者として新鮮な気持ちでレースに挑むことに集中できた。


前日

14時頃に会場入り。雲が多く肌寒い気候だった。準備を進めチームメイトと試走を行った。アップダウンの厳しいコースレイアウト。前半は下り基調、後半に三段坂を含めたキツい登りがある。テンポが良くとても面白いコースだ。サイクリングをする分には楽しいが、レースとなると下りはハイスピードなので休む暇がなく、厳しいコースだと予想した。如何に後半まで力を残せられるか、集団での位置取りが大切になると考えた。試走は時間の都合上全2周ほど。試走後はホテルに行き、明日に為にゆっくりと過ごした。


当日

早朝4時30分起床。外はまだ真っ暗。朝日が見えるころは綺麗な天候だった。今日は良いレース日和になるのを確信した。スタートが8:00だったので朝が早かった。会場に到着次第レースの準備を行った。アップはいつも通りに。120kmとレースの距離が短いのと、朝からのレースで身体を温めるために長めに行った。サポート、機材共に最高の状態だった。あとは自分自身がレースで結果を残すだけ。

今大会の目標は、優勝するために有力選手の逃げに乗り、少人数でもゴールスプリントで勝つことだ。広島のレースは逃げでのゴールスプリントが多いイメージだったので、大集団でのゴールの可能性は薄いと思った。勝つためには、勝ち逃げに乗るしかないと考えた。

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レース

定刻8:00にレーススタート。スタートは3列目。クリートキャッチに失敗をし、せっかく前方からスタートできたのに、集団の中盤に埋もれてしまった。焦らず先頭付近に行くことに集中した。カーブの多く、スピードの出る下りで落車が何度かあったが、巻き込まれることはなく順調にレースが進行した。レース序盤、決定的な逃げが決まらず、有力選手がアタックするたびに逃がさないと集団が活性化し、ハイスピードなレース展開だ。今回は自分から逃げる行動はとらなかった。目標通り、有力選手が集まった逃げだけを警戒し、それに反応することを意識していた。

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コースの道幅が狭いのとハイスピードな下りでなかなか前方に上がれない。スタートをミスしたのが想像以上に痛かった。マークしている有力選手は先頭で走っているのを見て焦ってしまうことがあった。前に行くために登りで脚を使って先頭まで順位を上げた。ここで前に上がらなかったら、勝負にもならないと判断したからだ。もともとの巡行ペースが速い中での追い上げはかなり消耗したが、気持ちを入れ替えレースに集中した。

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レース半分をしたところで身体が一気にキツくなり、展望台の登りで集団からちぎれた。単独になりマビックのサポートカーにも追い越され、さすがにマズイと感じた。このままならDNFの可能性が濃厚だった。諦めず下りで踏んだ。奇跡的にフィード前には追い付くことができた。まずホッとした。あのまま諦めていたらDNFだった。しっかりと補給を心掛け、回復することに専念した。

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その後、身体が少し楽になりちぎれることはなくなった。先頭で集団牽引をしたり、最後の勝負の為に位置取りを最大限に意識した。結局、最終周までメイン集団が先頭でラストラップに入った。直後の下りでBSの兒島選手がアタック。目の前でのアタックだったので反応しようか迷ったが、距離と集団のペースを考えたら、追わなくても大丈夫だと判断した。これが決定打になるとは思わなかった。

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ペースアップで集団の中盤に下がってしまった。最終周にレース序盤程のレーススピード。かなりきつく前に上がることができなかった。レース中盤でちぎれた展望台の登りでまたちぎれるかもしれないと思ったが、なんとかついて行くことはできた。そのまま休むことなくゴールまで。最後のコーナーでインを付きすぎと脚を回していたので、ペダルが地面に当たりこけかけた。幸い、誰も巻き込むことがなかったので良かった。前後にいた選手達へ申し訳ありません。順位を落とすことなくゴールスプリントに参加できたが、登りで力尽きて最後は勝負にもならなかった。メイン集団ゴールの25位で初めての全日本ロードは終了した。

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レースを振り返ってみると、優勝にはほど遠い実力だ。力不足すぎる。集団にいることで精一杯だった。最低限、メイン集団でのゴールはできたが、ゴールスプリントは最後まで持たなかった。一言でいうと、悔しい。ベースから無酸素領域まで全てが今より強くならないといけない。課題は多いが、やるべきことが多い方が燃える。この大会で今年のロードレースはシーズンオフなので、来年に向けて1から練習する。このレースを経験できてよかった。来年は強くなってこのレースに帰ってくる。

ロードレースはオフに入ったが、これからマウンテンバイクとシクロクロスの全日本選手権がある。これからはこの2つの大会を目標として取り組んでいく。次戦は全日本XCCだ。エリート1勝を挙げたい。

立命館大学自転車競技部、応援・サポートをしてくださった方々、ありがとうございました。

立命館大学自転車競技部 高本亮太

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