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【Race Report】Coupe du Japon びわ湖高島

大会名:Coupe du Japon びわ湖高島Stage クロスカントリー・オリンピック競技

開催日:2023年5月5-6日

会場:滋賀県・朽木スキー場

天候:晴れ

コースコンディション:ドライ

カテゴリー:男子エリート

コース:XCC  1.00km × 8Laps = 8.00km
            XCO  3.20km × 7Laps = 22.40km

リザルト:XCC  DNF  /  XCO  11位



-使用機材-

ホイール:DT Swiss XRC 1200 Spline 30

株式会社マルイ様より


ドロッパーポスト:DT Swiss D 232 One


バイク:Canyon Lux World Cup CFR


タイヤ:Maxxis Recon Race 29×2.25  1.1ber


ウェア:Sunvolt S-Ride Proパフォーマンスセパレートワンピース


ボトル:Beka





毎年GW恒例となっているお馴染みのびわ湖高島Stageが開催された。国内屈指の登るコースであり近年は相性が良くないコースだが、今年こそ克服してやろうと臨んだ。開幕戦の菖蒲谷から2週間しか経過してないが、毎週レースの通して身体が良くなっていくのを感じている。MTB前半戦の目標である八幡浜に向けてラストのレースなのでNewバイクの掴みもそろそろ慣れておきたいところ。846のホームコースということもあり頑張りを見せたい。

コースはここ最近は例年通りのレイアウト。昨年よりテクニカルなギャップが増えていたが大きな変更は感じられない。登りがキツイことは分かっていたことであるが下りが特に危険だと感じた。乾き切った砂利の路面が非常に滑りやすくコーナーでのバイクコントロールが難しい。空気圧をギリギリまで下げグリップやトラクションを掛けるように意識した。同じ自転車競技でもロードバイクとマウンテンバイクの走り方の違いを改めて感じた。普段のトレーニングは基本ロードしか乗っていないが、マウンテンバイクにもしっかり乗らないと速く走れないと思う。バイクの特性、乗り方、ペダリング、トラクション、タイヤの太さなど同じ自転車でも全く違うのに走り方も同じであるはずがない。脚を回すという根本的なことは同じだが技術面では乗らなければごまかせないことくらい分かっている。八幡浜、全日本と大きな大会に向けてマウンテンバイクに集中しなければ。

Photo by @sumpu_photo
後輩とコース試走。
今年から立命館大学2人なんです✌️


前回の菖蒲谷からポジションを変更。ハンドルは以前のExceedから取り付け、ステム、サスの設定も変更。かなり乗りやすくなり菖蒲谷よりも圧倒的に身体に馴染んできた感覚があった。まだベストとはいえないが八幡浜までには仕上げたいな。フルサスのふわふわし乗り心地がまだ慣れないが新たな感覚で面白い。

タイヤはMaxxisのRecon Race。下り安定感や登りでもトラクションをかけやすくするためにAspenの2.4でも良かったが少しでも転がり抵抗を良くしたかったためDT Swissの太めのリムに細めのタイヤをチョイス。小さいノブ多いRecon Raceは朽木の路面と相性が良さそうだ。

試走後はXCCが行われた。高低差の少ないショートコースだったのでチャンスはあると思っていた。スタートはあえて抑えめでいき後半から上げていくことを計画していた。抑えすぎていたせいかあるいはスタートダッシュが下手になってしまったせいかスタートから出遅れた。ジープロードですでにトップと距離ができてしまっていたが、落ち着いて一人ひとり確実にパスしていく。1周目は12位で通過。2周目は淡々と踏んでいき6位で通過していく。

Photo by@sumpu_photo
スタートから出遅れた🤦

身体的にも余裕があり良い感じだった。3周目から追い上げていこうと切り替えた時、サドルの感覚がなかった。まじか。。先頭を捉える位置までジャンプアップできたがドロッパーポストが落ちて上がらなくなってしまった。レース続行は不可能だったのでレースを降りるしかなかった。

Photo by @sumpu_photo
💂‍♂️

ドロッパーポストが下がってしまった原因は締めが甘かったから。またか。。事前に防げたことなのに繰り返してしまった。レース前にネジの締め直しは欠かさず行おう。チェックリストとか作った方がいいかもしれないな。念のためカーボングリスをたっぷり塗って締め直し。調子は悪くないことを確認できたのでXCOで爆発させてやろうと思った。

土曜日は雨予報でXCOでは天候の心配があった。思えばびわ湖高島で雨レースは今までないなぁ。ユースの時、強風すぎてろくに前に進めなかった年があったのは鮮明に覚えているが。。しかし雨の予報がずれたので心配がなくなった。個人的には雨レースは好きだが、まだ新車で走るには抵抗があるので少しホッとした。アップはいつも通り1時間前から。今回は追い込まず軽くケイデンス重視で脚を回すくらいで。登りが長いのと追い込みすぎても疲れるだけと考え回転数高めを意識していた。

Photo by @sumpu_photo
またしてもスタートで出遅れ。もはや見えない。

スタートは2列目。スタートはもがきすぎないように抑えて6番くらいを狙っていたが20番近くになっていた。本当にスタートダッシュができなくなっているのかもしれない。練習せねば。昨日と同じようにスタートでトップとの差が一気に開く。落ち着かせて淡々と踏んでいく。やはりクランク長が少し長く感じ回すよりは踏む方が良いと感じた。今回は自分のペースを保って追い上げる作戦。近年の朽木では2,3周目のタレが酷いのであえて温存していく形をとった。そのおかげか本来バテていたところも自分のペースでイーブンを保つとこができた。この走り方が上手いと思うのが誠示さん。後半から上がっていくことは予想できていたので一緒に上がりたかったがついていくことができなかった。

Photo by @hawk1118
乾き切った砂利がほんとに滑りやすい。

8位くらいまで順位を上げたがなかなかペースを上げることができず苦しい展開だったが、パンクで遅れをとっていた来人君と合流。同じU23の選手として負けたくなかったのでペースアップについていくことに。序盤はついていくことができたが2周でじりじりと引き離されていく。登り直後の立ち上がりで離されていくことが多かった。登り終わった直後に如何に踏めるかが今の自分の課題になると感じた。踏めるか踏めないかで一気に差が開くから。

Photo by @sumpu_photo
補給重視🍙

その後単独となってしまい8位をキープ。前にはコーチの小森さんが走っている。見えているので追い付きたいところだがなかなかペースを上げることができない。しっかりと掛水をとることで身体を冷やしてオーバーヒートを防いだ。全体的に腰も痛くなることがなくタレることもなく走ることに集中できたが、単純にペースが遅かった。

Photo by @佐野さん
🌲

最終周回に入り、最後少しでも差を詰めようと追い込んだが小森コーチの背中が見えるだけで一向に差が縮まらない。下りは落車しないように慎重に走っていたが、最後は追い込もう思い突っ込んだところバンクを使った下りの場所でパンク。まじか。(2回目)。少しでも追い上げようとした結果走りが雑になってしまったせいか。幸いにもピットはすぐそこだったのでホイール交換を行ったが手間取ってしまいかなり時間がかかってしまう。再スタートを切った時には11位。すぐ前に竹之内監督が見えるので最後抜いてゴールしたいと思い踏んだが間に合わず11位でゴール。またもったいないことをしてしまった。

Photo by @sumpu_photo
ゴールです。。


まだまだトップと走る実力まで調子が戻ってはきていないが前回の菖蒲谷から完走できるまでは戻すことができたのは良かった。恥ずかしいことだが朽木のエリートでは初完走だ。今回は自分のペースを意識して淡々と走ったことがタレることもなく最後まで走り切れた理由かなと思う。腰痛を起こさなかったことも初めて。ポジションも良くなっている結果かな。昨年と比べたら身体の感覚も数字も良い。この感じでどんどん調子を上げていきレベルアップを図りたい。ただ、最後にパンクしたことや登り後の立ち上がり、下りでのバイクコントロールなどまだまだ課題が多く残ったレースとなった。気の緩みや雑になってしまう乗り方など甘い部分を思い知ったのでこれからに繰り返さないよう気を付ける。次戦のMTBは八幡浜。前半戦の目標である大会なのでまずは表彰台に立てることを目標とし仕上げられるように臨みたい。

Photo by @佐野さん
まだまだこれから‼︎

次戦は今週末に行われる全日本トラック。初の全日本トラック。種目はスクラッチに参戦する。不安が多いがとても楽しみ。唯一日本が世界で通用しているといっても過言ではないトラックの日本一を決めるレースに出れることが本当にありがたい。ハイレベルなレースになるがしっかりと自分の走りをして良い走りをお見せできるように頑張りたい。

沢山の応援、サポートありがとうございました。

立命館大学自転車競技部
高本 亮太


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