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全日本学生TTT & ITT レースレポート

大会:第60回 全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会

  :第7回 全日本学生選手権個人ロードタイムトライアル自転車競技大会

日時:2022年6月4.5日

会場:埼玉県・加須市旧おおとね童謡のふる里室前

天候:晴れ

カテゴリー:チームロードタイムトライアル / 選手権大会 男子の部

コース:TTT  30km × 2Laps = 60km  /  ITT  30km

リザルト:TTT  14位  /  ITT  59位



 使用機材

バイク:Giant Trinity Composite 0

ウェア:Sunvolt S-Ride スタンダードセパレートワンピース

グローブ:Sunvolt S-Ride エアログローブ

ボトル:Beka



今年で2回の参戦となった全日本学生TTT。ITTは昨年参戦しなかったので初めてとなった。TTのレースは日本では少ないので貴重な大会だ。今年は大学のOBからTTバイクを貸していただけたので機材に関して申し分ない状態でレースに挑めた。同日にCJ白山一里野が開催されていたので本来ならばそちらに参戦したいと思っていたが、近日中に全日本学生個人ロードレースと全日本選手権ロードレースに参戦するのでスピード系の競技に慣れておきたいと考えて今回は全日本学生TTに参加を決めた。

コースは去年と同じ加須市の利根川サイクリングロードの15km往復。何もない河川敷のサイクリングロードで平坦というよりは若干のアップダウンがある。TTバイクにあまり乗れていない状態だったので試走しつつポジションを最終調整していった。

今大会からBeka様からボトルのサポートを立命館大学自転車競技部にしていただけることになった。飲みやすく使いやすい印象がある。柄のカエルと可愛いのも気に入った点だ。

土曜日にチームTT。日曜日に個人TTという日程。去年はTTTに向けてかなり力を入れて練習に取り組んでいたが、今年は日程が忙しく中々メンバーが揃わなかったり、メンバーが決定に難航してたこともあり、合わせを一切していない状態だった。かなり不安だったが、やれることは最後までやろうと心がけた。

土曜日。TTT
スタートまでチームでリラックスできていた。レースプランとして自分と松井が4分引き、榎木と森内が2分引くローテで巡行する計画だった。そして45km地点で3人となりゴールまでペースアップを図ることを目標とした。

スタートは自分が一走目だったのでペースを上げて目標スピードまで上げていく。行きは追い風だったのでかなりスピードも上がっていった。引く時間の4分は体感時間ではかなり長く感じたが、全員のローテ時間を考えたら10分は休憩できるので走行中は切り替えていこうと感じた。

1回目の往路まではいい感じに来れたが、ここで森内が早々に離脱してしまう。想定よりもかなり早く3人となってしまいキツくなった。そして、2分後からスタートした東京大学に圧倒的なスピードで抜かれていった。そのペースに驚きつつもチーム単体で動いているので見送るしかできなかった。

その後は3人で淡々と回していった。TTポジションが体勢的にキツくてローテの後ろに入った時にはDHポジションではなく、フラットバーでのポジションが多くなっていた。予定よりもスピードが落ちてしまっていて4分引くのも時間が経過していくに連れて後半がかなりキツくなった。45km地点を過ぎ、残りの復路は早めにローテを回した。ここまで1分後スタートの関西大学にも抜かれてしまっていたが、1分前にスタートした慶応大学はパスできていた。ラストまでローテを回しゴール。全体の14位だった。

最終的には昨年より10秒遅いタイムだった。昨年は4人で最後までローテできてたと考えてこのタイムだったので、3人でローテで10秒遅れだと考えると個人のレベルは上がっていたのではないかと思った。体感的にも昨年よりも楽に感じてしまった。レース早々にメンバーが減ってしまったのが痛かったが合わせなしで挑んだレースだったのでペースやチームの感覚が分からなかったのは原因の一つだ。優勝したのは抜かしていった東京大学。東大チームは1.2分のローテでペースを保っていたと聞いたので自分達は休む時間を取りすぎていたと感じた。来年もチャレンジするのならしっかり準備して挑みたい。



日曜日。ITT
TTT翌日。昨日の疲労はあまり感じずに起床できた。昨日のTTTでバイクのポジションがきつかったのでレース当日になってしまったが、微調整を行った。ITTでの目標はひたすらに自分との戦いだと言い聞かせた。パワーメーターがついていないので心拍とスピードでしか目安にならないので淡々と前の選手に追いつくことだけを意識した。正直今勝てるほどの実力はTTではないと感じたので来年に向けてTTバイクでの実戦を通して力をつけようと考えた。

アップ中にポジションが気に入らなかったのでポジション調整をちょいちょいしつつアップを行ったが、昨日のTTTで股づれが酷くTTポジションがろくに取れない状態だった。サドルも変えたり、ワセリンを塗ったりしたが多少痛みが引く程度だったのでアップに集中することができなかった。さらにスタート10分前にリアがパンクしてしまい交換にも戸惑っていた。幸いにも同志社大学さんからホイールをお借りすることができたのでスタートには間に合った。だが、アップも10分くらいしかできなかったので身体が温まらずにスタート台に立つことになった。

アップ不足で焦ったが、レースはレースなのでスタート台に立ったときには集中するようにした。昨日は30kmを2往復だったが、ITTは1往復なので単純に行って帰ってくるだけだ。

スタートから自分のペースで淡々と踏んでいった。1分先にスタートした選手は全く見えない。今日も往路は追い風だったので、復路は向かい風だと分かるので行きは抑えめを意識した。コースは昨日で理解していたので例え景色が似てたとしても大体は特徴は掴んでいた。

復路に入りラスト15km地点を通過した時、やはり向かい風で進まなくなった。集中力も切れ始めてしまい集中力のゾーンから抜け始めていることを感じていた。前は全く見えないのでずっと一人で走っていた。ペースは目安よりもかなり遅く脚は楽だか、力が入らなかった。心拍もあまり高くなかったので単に力が入らなかった。補給不足でハンガーノックになっていた訳ではないので、ポジションに問題があると感じた。写真から分かる通り、綺麗なDHポジションではない。即興で作ったポジションだったので前半の元気のある時は差を感じなかったが、疲れてきた後半からポジションの差が出てしまっていた。最後までペースを上げることができずにゴールをした。結果59位の惨敗。


疲労感は昨日のTTTよりもさらに楽に感じてしまった。自分を最後まで追い込むことができなかった。ポジションがあっていなかったとこはあると思うが、単に集中力が足りなかったのは大きな原因だと思う。最近レースでの集中力が足りてないと感じてしまっている。それは緊張感が感じられなくなってきているのと関係しているのかもしれない。ロードの方を重点においていたので万全の体制で挑んだ大会ではなかったが、あまりにも走れていなかった。来年は数少ないTTの大会も狙っていけるように冬の乗り込みからTTバイクに乗って準備していきたいと思う。

今回は全日本学生ロードレースに向けての調整としての出場だったのでレースに向けての気持ちは強まった。今回の悔しさを次戦の全日本学生ロードレースにぶつけたいと思う。

応援、サポートありがとうございました。

高本亮太

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