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【Race Report】Coupe du Japon 菖蒲谷

大会名:Coupe du Japon 菖蒲谷  クロスカントリー・オリンピック競技

開催日:2023年4月22,23日

会場:兵庫県・菖蒲谷森林公園

天候:晴れ

コースコンディション:ドライ

カテゴリー:男子エリート

コース:XCC  1.25km × 4Laps = 5.00km  
            XCO  1.8km + 3.0km × 5Laps = 16.8km

リザルト:XCC  12位
     XCO  15位(-1laps)



-使用機材-

ホイール:DT Swiss XRC 1200 Spline 30

株式会社マルイ様より


ドロッパーポスト: DT Swiss D 232 One



バイク:Canyon Lux World Cup CFR


ウェア:Sunvolt S-ride Proパフォーマンスセパレートワンピース


ボトル:Beka


タイヤ:Maxxis Recon Race 29×2.25 1.3ber






2023シーズンがいよいよ開幕。先週には学連のロードレースが始まり、6月中旬までレースが毎週行われるスケジュールとなっている。かなりハードなスケジュールではあるが個人的にはレースの数が多いほど調子も上がる傾向にあり、色んなレースを走れることがとても有難い。今年も熱いレースができることを嬉しく感じる。

今年から新たな相棒で優勝を目指す。バイクはCanyon Lax World Cup CFR。16年間マウンテンバイクを乗ってきたが、初めてのフルサスペンション、ドロッパーシートポスト搭載のマウンテンバイク。すべてにおいて初めての感覚で心が舞い上がった。何よりルックスが最高にカッコいい。新たな相棒とともにまずは日本の頂点を獲りにいきたい。

Canyon Lux World Cup CFR✨


バイクが到着したのがレース2日前とギリギリとなってしまったので前日試走がシェイクダウンとなった。ニューバイクは元よりマウンテンバイクに乗るのが昨年の全日本選手権以来だったので慎重に走り始めた。思った以上に感覚は悪くなく、周回を重ねるごとにマウンテンバイクのスピードに目が戻っていくのを感じていた。新しいバイクの感想はとにかく速い。特に下りが速くてかなり減速して注意を払わなければコース外に吹っ飛んでいきそうだ。リアサスが動くこともフワフワした感覚でまるでパンクしたんじゃないかと思ってしまうほど。慣れるまで時間がかかりそうだが、使いこなせるようになったら劇的に速くなると感じた。

レース会場でシェイクダウンとなってしまったが、会場で普段からお世話になっているキャニオンジャパンの竹内さんにサスの空気圧調整やメンテナンスを施して頂いたおかげで完璧な状態でレースに挑めた。先輩にあたる日体大の創平選手にもフルサスについて色々教えて頂きある程度の知識は覚えたと思っている。バイクの準備不足を感じたことはステムやクランク長のポジション問題。時間もなかったのでデフォルトの設定で今回はレースを走ることに。慣れていないバイクで開幕戦から落車しないようにいつも以上に気を使うように肝に銘じた。

DT Swiss XRC 1200とMaxxis タイヤの相性👌

開幕戦で使用する機材は株式会社マルイさんからDT Swiss XRC 1200 Spline 30。タイヤはMaxxis Recon Race の2.25を選択。完全なドライコンディションで転がり抵抗を考慮しリーコンレースをチョイス。個人的にはDT Swiss の30リムにAspen の2.4を組み合わせて走ってみたい。主流のワイドリムにワイドタイヤを組み合わせることで更なるトラクションをかけることが可能になるだろう。この一年で分かったことの一つにロードレースで培った脚は武器になるが、トラクションをかけて走る能力が低下してしまったと感じる。機材で解決する考え方はあまり良くないかと思うが、速く走れるのであれば試してみたいな。


Photo by @taro.t610

試走後には明日のスタート順を確保するためのXCCが行われた。久々のマウンテンバイクぼレースに心躍る。バイクになるべく身体を慣らそうと試走に時間をなるべく費やしていたので特にアップは行わなかった。スタート直後前が詰まっていたが落ち着いて対処。ジープロードで一気に順位を上げた。息も整っていたので思った以上に良く動いているなと思ってた矢先、2周目から一気に苦しくなった。マウンテンバイク特有のずっとキツイ高強度。これが本当にキツイ。かなりやばいなぁと思いつつ前を追うが順位を落としていく一方。心なしか登りの際にクランク長が長く、回すのがいつもの感覚より遅い。明日のXCOに向けて刺激をなるべく入れることに集中。キツイ中でもバイクコントロールを正確に行うことを意識して走った。

Photo by @sumpu_photo

ペースも落ちてしまい最終的には12位でゴール。ゴール後は喉が焼けるように痛く、中々咳が止まらなかった。喉が焼けるような痛みが懐かしく感じたものの痛いのは嫌だ。ここ最近はここまで追い込むトレーニングをしていなかったなぁと振り返る。強くなるためには限界を超えることが一番の近道だと考えるが、口で言うほど簡単ではない。強くなるために必要なことは沢山あると思いだされた。XCCは中盤から垂れてしまったが昨年の開幕戦に比べたら走れている方だと感じた。実際ベストからは程遠いので大きいことは言えないが。XCOのための感覚は掴めたので怪我無く全力をぶつけることだけに集中できた。


翌日久々に走ったオフロードのダメージが上半身に響いていた。特に肩甲骨周りが痛い。。予想以上にオフロードの過酷さを思い知った朝を迎えた。レースまではゆっくりと過ごすことができた。コースコンディションも昨日と変わっていなかったので特に変えるとこが無かった。XCOはいつも通りしっかりアップを行った。レース前に必ずルーティンのラジオ体操を行うのだが、この日は途中で何を行うのか忘れてしまった。今まで何回も繰り返しているのにも関わらずど忘れしてしまい嫌な予感がした。気を入れ替えてスタートへ。

Photo by @hawk1118
スタートから出遅れてしまった🤦

スタート直後大きな落車が発生しギリギリ回避することができたが、反応が遅れてしまい出遅れた。前の集団に追い付くために序盤から追い込んだ。登りのキツイコースだけに淡々としたペースで追うことがベストだったなと振り返る。案の定追い付いてもきつくてスタートループを終える時にはトップが見えなかった。本コースに入ってもずっとキツい状態が収まらずペースを上げることができない。減量できなかった自分を恨みつつ北壁をクリアする。脚も回っている感じもないし、何より身体が重かった(物理的に)。

Photo by @小松さん
久々のドロップオフ‼︎

下りはバイクの性能がアップしたのでかなり速い。まだすべてを上手く操れないので伸びしろは大きいと感じるほどだ。下りよりもフルサスでの登りが難しい。。リアサスが動くのでパンクしたかのように錯覚する時もあったが、とにかくハードテイルとのバイクの進め方がかなり異なっているように感じた。登りで上手くリアサスを使おうとしてもフロントも開放される状態となるのでふわふわした感覚で苦戦した。

Photo by @sumpu_photo
北壁キツい!

だが、これまで16年乗ってきて慣れているはずのマウンテンバイクに新しい感覚を覚えとても楽しかった。レース後半で身体も落ち着いてきてペースアップを試みたが最終ラップに入る前にレースを下ろされDNFとなった。中盤での回復に時間がかかりすぎてしまい回復が間に合わなかったが、今後のレースがさらに楽しみな気持ちでいっぱいだった。

シーズン開幕戦は思うような結果を残すことができなかったが、得られることが多く収穫のあるレースになった。新しいバイクの乗り込みやポジション調整を十分に行えば以前より速く走れるようになると感じた。しかし、この課題が思っている以上に難易度が高いのでじっくりと行っていかなければならない。全日本選手権まで残り3か月と時間は限られている中でベストな状態にまで仕上げる必要がある。思考錯誤を繰り返して突き詰めていきたい。身体の状態としては一言でいうと激アマ。この冬から食生活のマネジメントを心掛けているのに全く進歩がないと感じる。迷宮入りしているので自分に合ったやり方を見つけなけば。マウンテンバイクだけでなく、ロードレース、トラックとこの夏も様々な種目を走る忙しいシーズンになることが予想されるが3等流を目指して頑張りたい。

Photo by @sunvolt
JUMP JUMP🐇

次戦は今週末に行われるRCS飯山の学連ロードレース。週によって競技も異なるが上手く対応していきたい。マウンテンバイクは2週間後のびわ湖高島。登りがメインとなるコースで過酷なレースになりそうだ。日々のトレーニングから回復まで気を付けて強くなるように努力していこう。

沢山の応援、サポートありがとうございました。
今シーズンもよろしくお願いします。

立命館大学自転車競技部 高本亮太

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