腹痛

主訴から鑑別疾患を行う。

訴えのみでの鑑別診断はNG。
主訴を必ず医学用語に変換することが大切。

症状
特徴(性状、合併症)
経過(初、以前も、軽快・悪化)
何かした?
発症様式(急性、亜急性、慢性)
部位

腹痛だけでなく、どのケースでも聴取すべき項目

生活や職業の聴取も必要。
前日何をしていたかも、、

急性腹痛 ➕ ショック
・低循環性(出血・脱水・3rdスペース)
大動脈解離・瘤(喫煙➕高齢者)
肝細胞癌破裂・脾破裂(EBウイルスによって脾肥大)
異所性妊娠・卵巣出血
腸炎に伴う嘔吐・下痢
膵炎
腸閉塞(腸管内に水が逃げるため)
上部消化管穿孔(消化液でお腹を溶かすため、膵炎と同じ状態に)
化学性腹膜炎になるため激痛

・敗血症
汎発性腹膜炎
広範腸管壊死
重症胆管炎・膵炎

・アナフィラキシー

・AMI

BIG5
・腸閉塞
・消化管穿孔
・重症胆管炎
・重症膵炎
・大動脈解離・大動脈瘤  → 血管系は腹壁は柔らかい

血管系
・AMI
・絞扼性腸閉塞(血流障害) 壊死すると腹膜炎を起こす。
・肝癌破裂 
・捻転 など、、、、

体性痛(脊髄神経)局在、左右はっきりする。
→ 腹膜刺激症状
腹膜炎で反跳痛が起こるのは、35%

内臓痛 (副交感神経) 中央
間欠的 持続痛 平滑筋の多さで決まる
平滑筋の少ない実質臓器であれば、持続性の疼痛になる。

交感神経
虚血・伸展・化学・炎症・癌
副交感神経
脊髄神経・横隔神経
上部気管・食道・横隔膜・泌尿器

平滑筋
胆嚢はほとんどないため、持続痛
胆管は、十二指腸近位のみあるため、総胆管結石の場合は波があることも

尿管は平滑筋が多く、痛みの原因は炎症
痛みがある中で、波があるのが尿管結石の特徴。

腸閉塞
小腸は平滑筋が多いく、3分〜5分間隔で痛みが起こる。
大腸は平滑筋が小腸に比べて少ない、痛みが少し長く持続する。

虫垂炎
虫垂炎になると圧が高まり、蠕動運動できなくなるため、持続痛になる。

横隔神経(C3ーC5)関連痛
胆石発作や膵炎でも、、
胆石発作 → 右肩痛 感度は低い

AMIでの、肩・腕・顎・のど痛みも横隔神経が関与

他、全身疾患で起こる。
・DKA(糖尿病性ケトアシドーシス)
・Ig A血管炎
・電解質異常
・高C a血症、、など

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