アリの巣 ソーダをそそいで しゅわしゅわ しゅわしゅわ 泡にきえていく おかあさん おとうさん おばあさん おじいさん 話をきかない だれのせい？ 商店街 お肉屋さんにトマトをなげて 店長 いらいら いらいら ぼくのせい？ みんな みんな 何におこってるの こころ ぐちゃぐちゃ ぐちゃぐちゃなんだ 思い出をわって お金をすてて 約束をやぶって 頭をなぐられはらって 見えないものにアイスをぶちまける ぼくっていたずらがともだちなんだ 菜の花 ミツバチ 黄色い波 ぶんぶん
あなたの眸に影が映る 僕の胸奥を洞観する 無邪気に戯れ合い 此岸の光陰を遺却したね 鯱張る輪郭 玄黙の稚顔に愉楽を覚えたんだ 深い太陽に淡い花 浅黄色の帽子が心から離れない 腕枕で綿雲に酔いしれて 膝枕で天空に魅せられた 白い頬に伝う汗 あなたの面容 蜃気楼のよう 夕間暮れ 白雨に消えゆくあなたの香り 不思議だね 心って 夢みたい あなたの想い出は幻 泥んで 焦がれて 眸の影が零れ落ちる さようなら 夢で逢いましょう 霊妙な竹林 葉擦れの妙音が降り注ぐ 皓々たる水面
