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クリティカル・ビジネス・パラダイムを読んで

こんばんは。最近発売された『クリティカル・ビジネス・パラダイム 社会運動とビジネスの交わるところ』を読んで、心に残ったところ・今後に活かしていきたいところの備忘録のためにここに記載します。
本の趣旨にフォーカスを当てたものではなく、あくまで自分の解釈です。

クリティカルであるための心構え

歴史は「前進する」ことで展開するわけではない、歴史は、眼前に展開する光景への嫌悪感や違和感から、いわば「後退する」ことによって展開されていく、というのがベンヤミンからの指摘です。

p.88 

歴史が「後退する」ことによって展開されていく、という部分。
目の前の嫌悪感や違和感に向き合うことで、新たな展開を生み出していくということが心に残った。初めの一歩として、日常の違和感を言葉として残しておこうと思った。この違和感を少数派の人が持つかどうかはわからないが、「表面的な態度は変わらないが本音が変わる」可能性があることを知った。

多くの人を参加させながら、参加した各人の持つ理想社会のイメージを多用に織り込んだしなやかで瑞々しい社会改革運動がもし可能であるならば、その運動は「理想社会とはどのような社会であるか?」という問いよりも、むしろ「理想社会とはどのような社会ではないのか」という否定神学的な問いによってこそ駆動されるのかもしれません。

p.103

ある対象を否定することにより、「意味の接線」をたくさん引いて対象を彫琢することができる。
理想社会とはどのような社会なのか?と考えるよりも理想社会とはどのような社会ではないのか?と考える方がより多様な意見が出やすい。
あるテーマに対しての意見を持つときにこの考え方を適用していきたいと思った。

クリティカル・ビジネスの視点

企業を見るうえでの審美眼を鍛える上で意識したいこと。
自分が応援したいと思える企業や商品を選択していきたい。

1 支配的価値観への批判
2 貧困と経済的不平等の解決
3 気候変動・資源枯渇への対応
4 企業倫理と透明性の向上
5 労働者の権利と福祉の改善
6 ダイバーシティとインクルージョンの推進
7 地域社会後コミュニティの生成

p.131-132

短いですが、以上です。

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