勉強が嫌いな貴方へ

私たちが学校で学ぶ学問以外にも,この世には沢山学習をする機会があります.社会に出てからも,勉強は避けられないでしょう.数学,歴史,などと括られるものではないことがほとんどですし,別に学校で学ぶものは将来役に立つとは限りません.では,なぜ私たちは学校で勉強をするのでしょうか.
それは,この現代を生きていく上で必要とされる力を育てることができるからです.

現代文

現代文は言わずもがな,日本語がきちんと読めなければ生活に支障をきたす可能性があります.もちろん,日々を生活する上で問題はあまり生じませんが,文脈を理解できないとコミュニケーション力は向上しませんし,まともな会話ができません.「自分はどんな人とも齟齬なく会話できる」という人には必要のない科目でしょう.そんな人は殆どいませんが.

数学/理科

数学や理科は,多くの人に言われているように,論理的な思考力を養う場です.論理的な思考力というのは「筋道立てて話す能力」と言ってもいいでしょう.もちろん,ベクトルがなんだとか,三角関数がなんだとか,というのを使いこなせるようになっても実生活では何の役にも立ちません.しかし,そのようなある程度抽象的なものに対して論理的に考えることができると,現実の具体的なものに対しても論理的に考えることができるようになります.
また,数学が苦手な人は必ず小学校や中学校の算数・数学の段階の知識が抜けているために苦手になっている方が殆どだと思います.少し暇があれば分数の割り算や連立方程式の解き方,九九など教科書を見返してみるといいでしょう.中学校までの内容を理解していれば高校数学はある程度太刀打ちできるようになっています.(大学数学は少し別の話です)

社会

昔や今の社会の仕組みについて学ぶものです.世の中で政治に文句を言っている人の半分は歴史や現代社会をきちんと勉強してこなかったのでしょう.綺麗事を言えば「昔の人の失敗を学んで現代に活かす」とかでしょうが,まあそれならローマ帝国とかその時代まで戻る必要はないですね.今やグローバル化が進んでいる現代において,どうしてスペインとポルトガルのサッカーの対戦がこんなに盛り上がっていたのかとか,どうしてドイツでは右手をまっすぐ挙手してはいけないのかとか,そのような歴史的な背景を知らずしてグローバルに活動するのは勿体無いです.歴史的な背景を知ることで敬意を持って他国の人々に接することができるでしょう.日本史の意味は知りません.母国愛を深めるためでしょうか.

英語

グローバルな言語だからです.アメリカと日本が仲良く生きるためには,やはり言語の壁がない方が嬉しいですね.しかも色んな言語に比べて英語は簡単な方であり,これをしっかり学んでおくと最悪日本から脱出して他国で生きていくことができます.さらに将来仕事をするなら役立ちます.例えば日本の寿司職人は日本から海外に進出したことで年収が20倍になったとか.全ての教科の中で最も真面目に取り組んで見返りがある教科といえます.

古文漢文

侘び寂びの心を学びましょう.全ての教科の中で最も必要性は低いです.ただ,教養として読めると非常に面白いです.もちろん,誰かが現代語訳してくれたものを読めばいいのですが.基本的に社会と国語は教養という側面が強いですね.

技術家庭/保健体育/美術/音楽 

教養.技術家庭はきちんと学んでおきましょう.おばあちゃんが教えてくれない基本的な生活の知恵が詰まっています.保健も大事.自分の身体のことを理解しておこう.体育では,意外とスポーツの楽しさを知れたりします.苦手な人は「苦手だ」ということを理解できれば十分ですね.美術音楽は心を豊かにします.将来美術館とか行ったときに,「あ,この絵見たことあるな,教科書で」とかあると少し嬉しくなるくらいですね.

基本的に学校で習うものは教養です.そもそも金持ちしかできなかったものをみんなやらせてもらっているのだから実は感謝すべきなのです.まあ,役に立つかどうかだけを考えていたら娯楽なんて生まれなかったでしょうし,ここまで人類は発展しなかったでしょう.一応,教養を学ぶのにはそれなりの理由があるのです.

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