無念を晴らすとは
今日、映画『KINGDOM』を観た。
KINGDOM自体は元々全然興味なかったけど、長澤まさみと大沢たかおがカッコよさそうだったので、何となくDVDレンタル。
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その感想。
映像も音楽も壮大で繊細で美しかった…
光や陰影の写し方がほんとにハッとするような場面がたくさんありました。
音楽も心に染みたり、奮い立つような…
演技の上手下手はわたしはあまりわからないのですが、感動した場面が多くあったのは、きっと演者さんたちや演出が素晴らしかったんでしょうね。
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さてその中でもズバ抜けて今回印象的だった台詞がありました。
それは、信や政が山の民に同盟を持ちかけるシーン。祖先の無念に固執する山の民たちに対して信が放った台詞。
「一番の無念は夢が夢で終わったってことだろうがよ。もしお前らが本当に死んだ奴らのこと思うんだったらな、そいつらの見た夢を叶えてやれよ!」
これが妙にずどんと胸に響いたなぁ…
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どう思ってそうなったかというと少し説明がいるのですが、
わたしは輪廻転生的な考え方を信じてる質で、自分自身もきっと何度も転生しているんだろうなと思ってるわけですが、過去世の自分たち、未来世の自分たちに思いを馳せたとき、きっと夢半ばで無念に終わったことも多々あっただろうと思うのです。
だからこそ現世に転生してる、とも考えられる。
本当に心から求めている願いを叶えるために。(ロマンチストすぎなのかな…)
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と、こんな無駄にロマンチックな考えを持ってる上で信のさっきの台詞を受けたとき、
過去世の自分、未来世の自分、きっと無念で終わったこともたくさんあったろうけど、できるならそれらの願いを今回の世で一つでも多く叶えられたらな。
っていう思いが出てきて。それがとてもじんわりと心に来たわけです。
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それになにより、復讐とか後ろ向きではなく、前向きな方向への意識の転換が実に鮮やかかつ爽快感さえ感じさせるもので、妙にストンと納得させられた一言でした。
本当に感動したな、この言葉。
見てよかったー(*´∀`*)
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