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Fender Japan Jazz Master もどき?(動画あり)

これは若い頃(多分87年頃)に知人の先輩ギタリストから譲ってもらったギターです。

もどきってなに?てことですが、理由はネックです。
写真では、わかりにくいですが、ネックはStratocasterのものが取り付けられています
(譲ってもらった時点からこの状態でした)。

JazzMasterとしての電装系(スイッチ等)もはじめからありませんでした。

このネック、ヘッドのデカールが「Stratocaster」となっており、JazzMasterのものではありません。年代も不明です。
80年代に譲ってもらった時点で、ネックはこれで、裏側もこの状態に近かったです。

Fenderの横にしっかり「Stratocaster」とあります(笑)

写真ではわかりにくいですが、このネック、少し太めなんですが、グリップがとてもよくて気に入っています。フレットはジャンボフレットになっています。

前オーナー曰く、Fender USAのネックの可能性ありと言っていましたが、詳細は不明です(記事、後半に考察もまとめてみました)。

まぁ、ネックデートもありませんので、ほんとに詳細不明です。普通本物のVintageのネックデートは年代の日付がありますが、こちらにはなにもありません。消えたのかもしれませんが消した後もありません。

ローズ指板の厚みが薄い

これでは素性はまったくわかりません。

ジグ穴の位置が真ん中 Made in Japanの記載をはがした形跡がない

もしかしたら、Fenderではないネックにデカールを貼っただけのものなのかもしれませんが、それも確認のしようがないので、わかりません。

こちらはネックポケットの写真 Fender Japanでよくあるタイプの刻印ですね。

(写真上)Tremoloユニットをはずした状態の画像(これはバネをつけていない状態の写真ですが)

こちら(写真上下)はバネを装着した状態の画像


<追記 ネック 考察>
デーカルやその他から、もし本物であった場合の年代として可能性があるのは、59年か60年のものということになりますが、、、

本物のFender USAのVintageものであった場合、貴重さからしても、ちゃんと管理すべきだと思うので、色々調べてみました。

以下、考察。
仮に本物であった場合、可能性があるのは、以下の特徴から、59か60年のローズ指板の始まったころのネックという可能性がでてきます。

理由は以下の通りです。
59年のローズのオリジナルネックには日付がないものが多いそうです。
この時代まで(60年後期)は「WITH SYNCHRONIZED TREMOLO」のみ
※60年の後期からはパテントナンバーが入るそうです。

これだけで考えると、なんだが59年か60年の本物のようにも見えますが、おそらく本物ではないと思います。

かといって、Fender Japanかといえば、それも怪しい(笑)
まぁ、ボディーはFender Japanで間違いないと思います。

デーカル考察
まず、怪しいのがデカールです。
写真で見る限り本物のVintageは[e]と[n]の下がまっすぐではない。
うちのはどっちかというとJapanのと同じで、withからF大文字までがまっすぐ伸びてます。

これはどっちかというとJapanのデカールの特徴です。

本物は青線のように「への字」なっている。
このデカールはオレンジ線のようにまっすぐ

ではJapanか?といわれるとそれも怪しいですね。
初期のFender Japanの場合、普通はデカールにMade in Japanというのが入っているとのこと。後期のにはないものもあるようですが、そもそも私が手にしたのが87年とかで、すでに傷なども多くあって、今の状態に近い感じであったので、JV期のものかといわれると謎(笑)。

うちのにはヘッドにMade in Japanの記載もありませんし、はがした形跡もありません。その場合、ネック裏にあるはずのMade in Japanの文字がありません。

一時期シリアルナンバーの記載がなかった時代のもあるそうですが、その場合、あくまでもシリアルナンバーの記載がないようで、Made in Japanの記載がないわけではないようです。ですから、Fender Japanとも言えないという感じですね。

ただ、ではUSAと言えるかというと
1.ローズ面の厚みが薄すぎる。本物はローズ指板に厚みがある。
2.Fenderの[e]と[n]の下がまっすぐなデカールであること。

これの2点から考えると、本物とは思えない。

本物は赤線のライン位までローズ指板の厚みがあるらしい。

といった感じではあります。

ということで、冷静に分析したら、本物ではないと思います。
では何かといえば、

だからわからない。詳細不明となってしまうかなと。
まぁ、他のメーカーのネックにFenderのデカールを貼ったものとかなにかもしれません。といって、それも調べるすべはありません。


ただ、ネック自体は太さが手にしっくりくる厚みで結構気に入っています。


このギターは最近は出番がなく、これを使っている映像は、最近ので今のとこはありません。あるのは31年前のこのライブ動画のみ。前にも紹介しましたが。もし音をお聞きになりたい方がいらっしゃった場合、こちらをどうぞ。

この動画の以前の記事はこちら。


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