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ピンク フロイドのComfortably Numbをカバーしました。海外ミュージシャンとのコラボシリーズ。

遂に、ピンク フロイドの「コンフォタブリー・ナム/ザ・ドクター」が完成しました。今回はカナダ人のMacさん、芸名は「RE-VO」とのコラボレーションです。ボーカリスト、マルチインストルメントプレイヤー、エンジニア、プロデューサーなどを、プロとしてもいろいろやってる方です。

発端は半年くらい前だったでしょうか?。(その時の記事はこちら)ですから、これはほんとうに時間がかかりました。まぁ、要求レベルが高かったのもありましたが、別記事でも書きましたが、ギターの改造をしてから再録音したのもあって、半年くらいかかったかもしれません(ギルモア仕様への改造記事はこちら)
普段は、早ければ、数日で終わらせてることから考えると異例の時間がかかりました。

一発録りで何テイク録音(撮影)したことか(笑)。

アームも使うので、けっこう、ミスしてしまうんですよね。
で、ちょっとしたミスが起きたら、ボツにするしかないという…笑

しかし、この曲、海外では大人気のようで、この曲のカバーで検索すると山のようにでてきますね。

ちなみに、今回は映像も個性的です。
今回は、音のミックスも、映像編集も基本はMacさんがしました。
私のチャンネルバージョンの方は、ソロの部分だけ、私が編集しました。
彼自身のチャンネルの方のバージョンは、私のギターアップは無しです。
ワンカメラで切り替えもないので、その点ではライブレコーディングしたのはそちらの方がわかりやすいかもしれません。

ギターの音は私の方で、録音した時のままのようです。

私も、私バージョンのミックスも作りたかったのですが、「自分のを使ってほしい」という要望もあり、今回は、やめました。

映像は今回は4kです。

彼のコンセプトとしては、「コンサート映像のようなものにする」ということでした。「ステージのうえで演奏しているような感じにしたい」ともおっしゃってました。

Macさん、編集に大変苦労したらしく、途中で何度か、「先週から馬車馬のように寝る間も惜しんで、ハードワークを重ねてきたが、うまくいかない。エンコードのプロセスでクラッシュする。いろんな設定を試しているが、それでもうまくいかない」というようなメールが来てました。いや、そりゃ重いでしょうね。この動画は。
完成後の第一声は「私は、今日から数日、休むことにしました」でした。

顔の部分だけのくりぬきは、衝撃的でもありますが、
最後に、2つ落ちがありました。

ひとつは、ソロ終わりの辺りでの「覚醒」(笑)
そして、「古代宇宙人飛行士説」の信奉者でもあるMacさんらしく、最後の最後に「ピンクフロイドならぬ、『ピンクドロイド』」が登場します。
カナダでもダジャレはあるんですね。

個性的なMacさんですが、なんでも、癌らしく、過去に大変苦労されたようで、こうして歌えるように復帰するまでにはかなり苦労したそうです。

そしてなんでも、この曲への思い入れが大変強いとのことで、この曲は、前からしたかったとのことでした。ただ、自分が依頼しても良いと思えるパートナーがでてくるまではしないと決めていたそうです。

いや、光栄なことです

ただ、苦労しましたね。

この曲、ソロが二つありますが、Macさんの要望としては、「ノイズも再現してほしい」「後半のソロでは、狂気や怒りも表現してほしい」という要望がありました。いや、それは難しいですわ(笑)。
別に理由なく「怒る」ようなことも「狂気」も私にはあまりありませんので。

ただ「そのように弾けるか」という問題は別として、言いたいことの意味は、理解できるので、なるだけ、そのような雰囲気では演奏しました。

要するに「出来る限り忠実に再現してほしい」ということでした。

<1st Solo>以下、曲の途中から再生されます。

こちらは、改造したFront+Rear PUのミックスを使いました。Rearにの位置にした際に、Rearのトーンのノブをプルアップしたらそうなる設定にしています。

今回は歪み具合のニュアンスの制御も必要だったので、ソロの間でボリュームも調整しながら弾いてます。

ボリュームは、確か
出だしが9.3-9.5。
途中で10 
後半、歌が始まるくらいのところで7.5くらいに調整
しています。
Toneは、フロントが2~3 リアが7位だったかな。

アームがむつかしいですね。後は、アクセントの置き型とか、フレーズの流れの再現が苦労しました。音だけなぞるのであれば、さほど難しいわけでもないのですが、ニュアンスをまねようと思うと、かなり難しい。
正直、そこまでの出来だとは思っていませんが、まぁ、もういいでしょう。将来、リトライはあるかもしれませんが、まずは、これで仕上げました。

ということで、実は、私的には、2ndソロより、こっちの方が難しかったですね。

<2nd Solo>以下、曲の途中から再生されます。

こちらは、Rear Pickupでいきました。ボリュームとトーンは数か所で若干使っていますが、PUの切り替えはしていません。

まぁ、でも基本は、数か所でボリュームを調整してる程度でしょうかね。

後半のソロは、まずは「長い」というのがネックでしたね。
1発撮りなので、一箇所でもミスると、使えませんので(笑)。
ライブではOKレベルのミスでも、撮影、録音となるとそうもいきませんし。

ピッキングハーモニクス、アーム、癖のあるベンド、フレーズの突っ込み、カッティングなどなど、これでもかと、ギルモア節が満載ですからね。
鋭い突っ込みでありならが、同時にゆったりもしているという、この矛盾の再現は無理ですね。

普段使っているPickまで変えましたし、ギターも改造したし、Fractal内でHiwatt modelを組んで、カスタマイズもしました。

なんにせよ、苦労しました。まぁ、再現という意味では微妙な仕上がりですが、まぁ、「音をなぞっただけ」みたいなところから、一歩先には行けたかなと。もちろん、あまり再現できていないところもありますが、まぁ、とりあえずは、こんなところで。

<アコースティックギター及びSlide Guitarパート>
アコースティックギターも演奏し、動画も撮影しましたが、動画は採用されていません(音は使っているが)。彼の要望としては。「全身ショット」だったのですが、私の撮影場所は奥行きがないので、足まで映った映像が撮影できないので、ボツにしたそうです(笑)。まぁ、問題はありません。

<最後に>
私は、ピンクフロイドには詳しくありませんでしたし、特段、ギルモアさんのファンってわけでもありませんでしたが、今回は、大変、勉強になりました。ソロのポンペイのライブ映像を買いましたが、たしかにすごいギタリストですね。これからは研究の対象に入れたいと思います。

余談ながら
日本人で、この曲のカバーをしている人は、私が探した限りではいませんでした。ピンクフロイドのカバーをやっている日本人自体がかなり少ないようです。もしかしたら、この曲のYouTube上での日本人初カバーかもしれません(笑)。まぁ、別にどうでもよいことですけど。

ということで、だいぶ苦労しましたが、Macさん、別の曲を準備しているそうで「またコラボしよう」とのことです(笑)。いや、ありがたいです。でも、お手柔らかにお願いします(笑)。

<使った機材メモ>
Guitar :1 Fender USA Stratocaster AmericanVintage 57 Model  
Fractal AxeFX2XL / Hiwatt Acoustic Guitar : 
Acoustic Guitar : Ovation Collectors 1993 Model

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