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中国が主張する「九段線」の存在を理由に、ヴェトナムが映画「バービー」を上映禁止に

Why has Vietnam banned the “Barbie” film? というThe Economistの記事を参考に書いたnoteです。


中国が主張する南シナ海の領有権「九段線」

Wikipedia

中国が南シナ海における領有権を主張する地図を描く際に、9つの短い線が掛かれることから、九段線(nine-dash line)と呼ばれています。

2012年から中国人のパスポートの査証(ビザ)欄にもこの九段線が描かれており、南シナ海で領有権を争うベトナムに入国する際に、ベトナム入管に「くたばれ」と書かれてトラブルになったりもしています。

映画にも登場する九段線

Abominable: A DreamWorks movie, a map, and a huge regional row

ドリームワークスが手掛けたスノーベイビー(原題 Abominable)という米中合作作品においても、この九段線(nine-dash line)は登場します。

映画バービー(Barbie)の世界地図にも九段線らしきものが…

Barbie

主役であるBarbieの右上に九段線らしきものが見えます。The Economistの記事も指摘してる通り、ハリウッドにとって中国は「巨大市場」のため、中国の検閲官に恩を売るということはよくあるそうです。

ベトナムと同じく九段線に対して敏感な対応を取るフィリピンは、地図にぼかしを求めたものの「九段線ではない」と判断し、上映を許可しました。

【龍成メモ】

中国の映画市場は今後もどんどん拡大していくはずなので、このような隠れたメッセージ(hidden message)も増えていくのかもしれません。

#Barbie #バービー #九段線 #領有権

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