量子コンピューティングの危険性について真剣に考える時が来た(FT)
Time to get serious about the dangers of quantum computing というFTの記事から。
現在のコンピュターシステムはRSA暗号システムが計算によって破られない、安全であるという前提で成り立っています。
これが量子コンピュータが完成してしまうと、数学者Peter Shorが書き上げたRSA暗号を解読できるアルゴリズムが、量子コンピュータ上で実行可能になってしまい、現在電子的に暗号化されている情報が全て読み取られてしまいます(ビットコインも危ないかも?)。
この十分な計算能力を有する量子コンピュータの登場については10年後ぐらいという予想もありますが、実際のところはもっと早く実現する可能性もあり、うかうかしてられないというのが記事が指摘するところです。
量子コンピュータ時代に備えて米国の国立標準技術研究所(NIST)が新しい暗号システムを開発しています。
しかし新しい暗号システムに移行できたとしても、現状の暗号システムによって作られたデータを今のうちに保存しておけば、量子コンピュータ時代になってからそれらのデータを遡って解読できてしまうという問題も残ります。
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