コロナがアメリカでのビールとリキュールの戦いを熾烈なものに

（WSJ 2022/01/03）

ビールは長い間アメリカでアルコール飲料の王様だったが、その地位が崩れようとしている。

米国のアルコール市場における蒸留酒のシェアは1999年から2000年にかけて28％から39％に増加。ワインは16％から17％まで上昇したが、ビールの市場シェアは56％から44％に低下。In 2020, spirits’ share of the U.S. alcohol market by value increased to 39% from 28% in 1999, according to data from Discus, the liquor trade body. Wine edged up to 17% from 16%, the data show, while beer’s market share declined to 44% from 56%.

ビールは市場シェアの低下を相殺するために価格を上げ、高価なクラフトビールが市場に出るようになっている。ビール価格が2000年から2021年にかけて58％上昇したのに比べ、蒸留酒は28％の上昇に留まっている。  Beer has become relatively more expensive as brewers raise prices to offset declining volumes and as pricier craft brews take more of the market. Beer prices rose 58% between January 2000 and October 2021, versus a 28% rise for spirits, according to a Brewers Association analysis of Bureau of Labor Statistics data.

同じアルコール量にも関わらずビールの税制が優遇されている状況に対して、税率を同等もしくはそれに近いもにすべきという動きもアメリカ国内では広がっている。