ジャッジ3、まだですか?
龍が如くスタジオの新作発表!となれば期待せざるを得ないのがジャッジ3。先日の発表では思いもよらなかった龍が如く8外伝が発表されておったまげたわけですが……。
真島単独主人公とは。しかもハワイ!しかも海賊……?大変楽しみです。もちろん予約しますね。あの真島危機一髪欲しすぎなんですけど。
しかしそれはそれ。
今後もジャッジ3を楽しみにしております。期待もかけて、こんな記事を書いてみました。
個人的にジャッジシリーズは三部作なのではないか、という説を唱えています。
ネタバレも含むので、まずはやってない人向けにジャッジシリーズの魅力を語りつつ、後半では三部作だと信じてる理由について書いてみます。
まだやったことない人向け
龍もジャッジも知らない?
そんな幸せなことがあるんですか⁈
「〜〜を知らないなんて損してる」みたいな言い回しがありますが、龍もジャッジも知らないなんて、羨ましいことですよ!
何も知らずにこれから超面白いゲームを遊ぶことができるんですからね!
まずは作品について簡単に
「ジャッジアイズ」「ロストジャッジメント」は主人公の八神役に木村拓哉さんを起用したことで話題にもなった、龍が如くと世界観を同じくするハイパーリアルなドラマティックアクションアドベンチャーです。
龍が如くはヤクザ組織をメインに裏社会をテーマとして描く作品なのに対して、ジャッジシリーズは元弁護士の八神が開いた探偵事務所が、とある事件や依頼をきっかけに巨大な権力も絡む陰謀を追うことになるリーガルサスペンスです。
龍シリーズはナンバリングも多く、ストーリーも継続しているため途中から追いにくい印象がありますが、ジャッジシリーズは作品ごとに大事件の区切りがあるため、龍ほどはナンバリングの縛りが強くありません(言うて二作ですし、遊ぶならやはり一作目からをお勧めしますが)。
キムタクが苦手?大丈夫
私が観測した限りでは、けっこう「キムタクだからな〜」みたいな意見があったんですよね。
特に年代的には50、40くらいの方って、木村拓哉さんに対するイメージが平成初期のイメージで止まっているというか、ネガティブなイメージ持ってる人が多いみたいなんです。
若い時の役柄は生意気だったり破天荒だったりするキャラも多くて、そのイメージが本人にも付いているんだと思います。あの頃はアイドルに対しての偏見も今より強くて、歌や演技なんかにケチがつくことも結構ありましたし。
ジャッジシリーズの主人公、八神隆之は木村拓哉さんをモデリングして作られたキャラです。顔立ちはもちろんそっくりですが、八神の年齢に合わせて、ご本人より少し若い顔立ちをしています。
声もご本人が担当。声優としてのご経験も活きてか、声周りでの違和感はありませんでした。戦闘ボイスとか、結構難しいと思うんですけどね。
「ッハァ!」とか「ウワッ!」とか、バリエーション豊富な掛け声ややられ声をマイクの前で吹き込んでるところ想像すると……めっちゃ良くないですか?
アクションは実写では難しいことができるのがいいですね。普通の人間にはできない動きをするので、見栄えもいいです。八神探偵はカンフー系をメインにストリートっぽい動きも入る戦闘スタイルで、長い手足で繰り出す流れるような動きはカッコいいの一言です。
桐生一馬より暴力性は控えめ。ドスとか銃は拾いません。バットも殴りつけるみたいなのじゃなくて、テクニカルに使いこなす感じ。その違いも面白いですね。
そんな本編は終始カッコいい八神くんですが、動かすのは我々プレイヤーなわけですよ。
道路に飛び出せば車に轢かれますし、愉快なコスプレをするシーンがあったり、ドローンレースに勝って大喜びしたり、尾行ミッションに失敗するちょっと残念な八神探偵が見られたりもするわけです。
ちょっと面白そう……と思えてきませんか?
キムタクを動かせる。このゲームでしか楽しめない体験です。
いわゆる「シェアードユニバース」
龍が如く、ジャッジシリーズは作ってる人たちが同じなので、共通する部分が多くあります。
まずは世界観。
どちらの作品も、新宿歌舞伎町をモチーフにした架空の街「神室町」を舞台としています。
時代設定が最も古い龍が如く0はバブルの時代、看板も今では許されなさそうな下品なものも多く、また入り組んだ個人店が集まる地区なども残っています。
そこからナンバリングとともに時代が進み、大きなビルが建ち、木造の古い建物が姿を消し、雑多な雰囲気は残しながらも、小綺麗な様相に変わっていきます。
龍が如く7や8とジャッジシリーズは同じ時期の話になるので、街も同じです。龍が如くでも八神探偵事務所の看板は見られますし、八神視点でも桐生さんがかつて戦った場所に訪れることもできます。
現実の企業とコラボして、実際の店舗がゲーム中にもあったり、実在の商品が買えたりするのもこの世界観ならではと言えます。
また神室町とヤクザ組織は切っても切れない関係。八神さんはカタギですが、ヤクザとも関わりがあるので、ヤクザ組織やそれに連なる人たちはそれぞれのストーリーでも重要な役割を持っています。
アウトロー組織が絡んでくるのも共通点。ジャッジシリーズでは、政府関係の権力者が裏に絡むことも……。
総プレイ時間が大変なことに
そして龍シリーズといえば寄り道要素の多さ。
重厚なメインストーリーの最中に挟まれる、おバカなサブストーリーにプレイヤーキャラが巻き込まれるのが、この作品の魅力。
これは龍もジャッジも共通。八神探偵も、つい笑っちゃうようなおバカなサブストーリーに巻き込まれてしまうのです。風に飛ばされるカツラを必死に走って追いかける八神探偵とか、もう字面で面白いじゃないですか。
あとはミニゲームの多さ。
バッティングセンター、麻雀、ダーツ、ゲームセンター、ギャンブル系の各種遊びなど、ミニゲームが豊富。ジャッジシリーズにはすごろく遊びもあります。
ヒートアクション?もちろんある
名前は違うけどね。
戦闘システムも龍とほぼ共通です。
◻︎ボタン連打に△を挟むだけでカッコいいアクションができる簡単仕様。アイテムを準備したり(戦闘中もアイテム画面を開いてる回復可能です)、キャラの強化をしっかりしていけば、章のボス戦闘もボタン連打で問題ありません。
ストーリー重視のゲームでもあるので、イージーモードはかなり易しく作られています。お話を楽しみたいけど戦闘苦手……な人はこちらを選べば、十分楽しめます。
ゲーム中に難易度変更もできるので、経験値稼ぎの雑魚狩りだけは楽に済ます……なんてこともできちゃいます。
龍シリーズからずっと積み重ねてきたものもあって、シリーズものとして成熟したUIはとても遊びやすいです。シームレスな戦闘移行や建物の移動なんかも、最近のゲームらしくきちんと進化しています。
プレイ済みの人向けの話
そろそろいいっすか?本編の話に触れても。
まだやってない人は絶対読まないで、先にゲームやってきてね。
ここからは本編の話にも触れて行きます。
つまりネタバレなので、まだやってない人は読まないでね。
一作目「ジャッジアイズ」
主人公・八神隆之。
源田法律事務所の弁護士である彼は、リネン業者で働く青年が、老人を殺し遺体を遺棄したとして起訴された殺人事件の裁判を担当する。そして彼は日本の有罪率99パーセントの法廷で、無罪を勝ち取った。一躍有名になる八神弁護士。
しかし被告人・大久保新平は、無罪放免となった後、恋人を殺してアパートに火をつけたとして再逮捕された。再度弁護を請け負った八神だったが、世間からは殺人鬼を世に放ったと糾弾される。そして彼自身も被告人を信じ切ることができず、2度目の事件では大久保に有罪判決が出てしまう。
その後八神は源田法律事務所を去り、神室町の探偵として日々細々とした依頼をこなす日々を送っていた。
ある日神室町で、関西のヤクザ組織「共礼会」所属の男の死体が事件が発見される。死体はひどい暴行を受け、両目が抉られていた。同じ手口で出た死体は3体目。連続殺人であるとされた。
その犯人として、敵対組織である東城会「松金組」の若頭・羽村京平が逮捕される。松金組の親分と個人的な関係もあった八神は、羽村の無罪を証明するため、探偵として事件を調査することになる。
八神は連続殺人事件の犯人を追ううち、政府組織を巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれていくことになる。
二作目「ロストジャッジメント」
横浜で腐乱した遺体が見つかった。死後かなり経過しており、その身元の特定には時間がかかると思われた。
時期を同じくして、東京で痴漢に関する裁判が行われる。被告は、朝の通勤時間、電車で女性の臀部を触り、新宿駅での逃走劇の末捕まった元警察官の江原。日本で最も利用者の多い駅での逃走劇。多くの監視カメラに江原が映っており、犯行は確実。居合わせた一般人に撮影された動画はメディアの報道で出回り、また元警察官の犯行ということもあり、世間の注目度は高くなっていた。
その裁判の審判が下される日、江原は法廷で横浜で発見された腐乱死体の身元を言い当てた。殺された教育実習生は、かつて江原の息子をいじめて死に追いやった同級生の主犯格だった。
死体が発見されたこともその状況も、拘留されている江原に知る由はない。それは殺人に関与していなければ知り得ない情報だった。しかし死体の死亡推定時刻は、まさに江原が新宿で痴漢を起こし捕まったその時間帯。殺人に関与しているはずはない。
裁判は江原を痴漢の犯人として裁き閉廷したが、弁護を担当した源田法律事務所の弁護士・さおりは江原の殺人への関与を疑い、旧知の八神探偵へ調査を依頼した。
時を同じくして、八神は横浜でいじめ調査の依頼を受け、とある高校の内部調査を行っていた。その学校は偶然にも、横浜で殺された教育実習生が死ぬ直前まで働いていた職場だった。
源田法律事務所からの依頼を受け、殺人事件を調査する八神たち。いじめ事件をきっかけに様々な事件が絡み合い、事件は予想外の大きさに広がっていく。
三部作だと思うんですよ
三部作だと思う理由。
一作目のジャッジアイズは、八神の過去についてのお話でした。
神室町で起きた殺人事件をきっかけに、過去弁護士として請け負った最後の事件を調査しなおすことになります。
昔依頼人を信じきれずに、自分で勝ち取った無罪すら疑った八神。いまだに悪夢に見るほど強く心に残った過去の過ちを振り返り、かつての裁判をやり直すきっかけを得ることになるわけです。
いわば過去の清算がメインのテーマとなった一作目。八神の過去に触れ、弁護士としてのやり残しを清算することで、探偵として生きていくという選択がポジティブなものへと変わります。
対して二作目は、八神の現在の話。
探偵になってから新たに出会った九十九たちが横浜に事務所を構えることに。
八神が探偵として築いてきた信頼と実績が形になったものが横浜九十九課と言えるでしょう。特に一作目の事件と密接に繋がっていた杉浦にとっては、過去の事件が解決したからこそ進めた進路でもあります。
八神の現在が作り上げた絆があって成立した二作目。メインストーリーでも、八神のピンチに探偵仲間が駆けつけてくれたり、手助けをしてもらうシーンも多くあります。もちろん弁護士として源田法律事務所のメンバーと立ち回るシーンも多いのですが、それも探偵としての立場あってのものと言えます。
八神自身が失った青春を味わう話……でもあるのですが、描かれる青春は今の学生達のもので、自分は今こうして味見させてもらえて嬉しい、みたいなお話しに終始するあたりも、八神の現在を描いていると言えるのではないでしょうか。
過去、現在とくれば……やっぱり未来の話ですよね。三部作は八神の未来についての話になるのでは……と思っています。
探偵物といえば……ロマンス
真冬さんというキャラがいます。
一作目から登場する重要キャラで、東京地検の女性検事。弁護士とは敵対する立場にありますが、真実を暴き正義を全うする善良な気質で、八神や源田法律事務所に有利な働きかけをしてくれるキャラクターでした。
しかも源田法律事務所の紅一点、さおりさんとは中学から付き合いのある同級生で親友。
特にここからが重要なのですが、八神とは友達以上・恋人未満という美味しいポジション。二作目ではほとんど出番のなかった彼女ですが、一作目では敵に狙われる真冬を守るロマンス〜なシーンもあります。真冬さんは八神のことは満更でも無い感じですが、果たして……?(八神に恋人作るサブクエがあるだとか、四又かけられるだとか、そういうことはいいんですよ)
ついでに色恋関係の話で行くと、源田法律事務所のさおりさんと星野くんの関係があります。
一作目では草食系を自称し、さおりさんに憧れるばかりだった星野くんですが、二作目ではお付き合いをしていることが明かされます。順調に進展している様子が描かれてるんですよね。
ですので三作目、この辺りの話がキーになってくるのでは?と思っています。
源田法律事務所のゆくえ
特に星野くんの成長にはスポットを当ててもらいたいところです。
彼は本編では比較的蔑ろにされるキャラクターです。しかし周りに腕っぷし自慢や、頭脳派キャラが多いせいでイマイチ目立たない役回りをしがちですが、司法試験にトップ合格し、空手三段の実力者。ヤクザにも怯えないストレートな物言いは豪胆で、悪人を前に声を荒げる場面もあり、正義感は強くアツいものを持っているキャラクターでもあります。
星野くんをメインに据えて、さおりさんとの関係も掘り下げつつ、八神の今後にもスポットを当てる一本が、ジャッジシリーズ三作目に相応しいのでは……と勝手に考えているわけです。
戦闘には参加したことがない星野くんですが、三作目ではきっと空手三段の実力を見せてくれるはず!
加えて。
星野くんやさおりさんが所属する源田法律事務所の源田所長は、とても味のあるいいキャラクターで、八神の三人の父親の一人でもあります(一人は弁護士だった実父、二人目は相棒である海藤さんが所属していた東城会松金組の親分)。時に優しく、時に厳しい助言をくれる立場で、源田法律事務所のメンバーにとってもお父さん的な立場でした。
そんな源田所長の続投が難しく、作品通しての重要なキャラクターの大きな穴を埋める役割としても、今後の源田法律事務所を支える二人を描くというのはマストなことかな、とも思うんですよね。これからも大丈夫だよ、というのを描くのは。
もちろん、所長には二人のこの先を支えてほしくはあったわけですが、こればかりは……。
新しいキャラクターを迎えてもいいかもしれませんね。後輩ができれば、星野くんもNo.2目指すとか言ってられなくなるわけですよ。
めちゃくちゃ言うこと聞かなくてめんどくさくて事件を引っ掻き回すようなキャラだと面白そうですね。本当は検事になりたかったんですよ!とか言い出すような。
お願いします、3!
ここまで書いたのは個人的な解釈と感想です。
自分でプレイした時に受け取る感情とか感想って唯一無二の物だと思うので、実況プレイを見たりレポ読んだだけでやった気持ちになるのってすごく勿体無いことだと思うんです。
ですので、興味があればぜひ遊んでみてほしい。
ゲームとして評価が高く、面白くなかったみたいな話は聞いたことがありません。ストーリーは作り込まれていて、そんじょそこらの連ドラや映画に比べれも遜色ない重厚さです。むしろゲームだからこそ実現できる部分も大きいですし、きっと満足できるものになっていると思います。
アクションに自信がなくても遊べるように作られていますし、謎解きが難しかったりもしません。選択肢を間違えても詰んだりもしません。親切設計です。
ミニゲームやサブクエが嫌なら全スルーでも大丈夫。もちろん遊んだ方が楽しめますが、とりあえずメインストーリーだけでも十分に元がとれるはずです。
制作も結構難しいとは思うんですよね。実際にドラマや映画を作るよりは拘束時間が長くないとは思うんですが、なにせ主役がキムタク。スケジュールを抑えるのも難易度が高そうですし、ゲストの俳優さんも毎回主役級の豪華な方々です。
でもどうか新作を出して欲しい。
八神探偵の活躍をまた見たい。
一ファンとして、切に願っています。
これはそんな想いを込めた記事でした。
こんなところまで読んでいただいて、ありがとうございます。あなたもきっと、ジャッジ3を切望している人ですよね。いずれ来るはずの3、楽しみにしておきましょう!
そして控えめに、アピールを忘れない。
「⚪︎⚪︎じゃなくてジャッジ3がよかった!」とか、「それより早くジャッジ3出せよ!」とか他作品に泥かけるようなことは、言っちゃダメですよ。
龍が如くスタジオの今後に期待!
そのためにも、ゲームやグッズ買って支えていましょうね。
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