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植物とのひとこま('21.7.18 )


手配していた苗が届いた先日のこと。

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オンラインショップから苗を購入することはたまにあるのだが、それらは基本的にそこら辺で売っていない苗を入手したい時である。


そして商品が到着し、宅配の兄ちゃんから受け取った箱...その梱包を解く瞬間というのは毎度ちょっとしたスリルを感じるものだ。


箱に作られた空気穴から植物の葉が覗いており、開ける前から目が合ったりもするが、やはり箱を開いた瞬間、植物たちとの初対面は意識したい場面なのである。

さながら「開封の儀」であろうか。


しかし、此度届いた箱には穴が空いていなかった...。

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これはいかん!と、バリバリとテープをむしり取る。

開封の儀も何処へやら、植物の荷で空気穴が空いていない事など今までに無く、急ぎ新鮮な空気を届けてやらねばと焦る。


初めて利用するショップだったが、そこはテラリウムの植物や生き物も扱う店舗だった。

中身を確認し、シダ植物が生体扱いされている事にも驚いたΣ(ΦωΦ)

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吾輩は以前、コンテリクラマゴケ(紺照蔵馬苔)という植物をやっており、勝手に「コンテリクラマー」と呼んでいたのだが、それはクラマゴケの一種である。

葉が光の加減で青く照って見えるのが名前の由来だが、その美しさをふと思い出し、またやってみたくなったのだった。


コンテリクラマーagain。

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何だか厳重に梱包されているが、ただのシダ植物である。

しかし、これにも早く新鮮な空気を届けてやらねばなるまい( `・ω・) 


中身は水気をたっぷり含んでいるような重みがあり、一体どんな苗なのか疑問を感じながら、また次々現れるビニールや紙に荷解きを手こずる...。

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吾輩は「普通の苗」が欲しかったのだが、このシダ植物は水草的な扱いをされている気配であった。


ようやく現れたシダ氏。

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そして苗というより、発根した葉のまとまりを濡れた用土(砂)に押し込んだような状態であり、葉のまとまりは小粒のハイドロカルチャーに挿してある感じだった。

「これは...移植したい...( `・ω・)」

そう思ったが、一先ずは久しぶりに目にするその葉を眺め回す吾輩なのであった(ㅍ_ㅍ)ジッ

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以前からどこでも入手可能な植物では無かったが、此度探すと更に販売している店舗が減っているように感じられた。

人気が無いのかと思ったが、ふとテレビで紹介されたという記述を目にし、

(もしや...皆の衆がコンテリクラマーの魅力に気付いたのか(・д・)チッ)

とか思う吾輩。

お前のシダか...と自分に突っ込みたくなるが、テレビと関係なく単に流通量が減っている可能性も否めんな、と思うのであった。



ついでと言えばなんだが、あるミントも入手した。

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しかし、このミントについては色々と考えた。

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タグの学名によると、このミントはスペアミント系のようだが...どうだろうか。

「イングリッシュミント」という名前で販売されていたのだが、この「イングリッシュ」という名の由来は一体何なのだろう?

調べてもよく分からないのである。

こういう時は学名で海外のサイトを検索するのがよいのだが、検索しても更に分からなくなるだけであった。


そしてイングリッシュミントという名前で検索すると「Mentha x piperita vulgaris」という学名が目立って感じられた(こちらはペパーミント系)。

なかには「イングリッシュミントはイングリッシュスペアミントとは違う」という記述もあり、そうするとタグの学名的に(Mentha × spicata vulgaris?)うちに来たのはその「別物」とされるイングリッシュスペアミントなのではないか( `・ω・)ウーム?



ややこしやッ(ΦдΦ)!!



...苗が届いた日の夜、そんな事を考えながら窓辺の棚に乗せていたミントの苗を見たら、どこか所在なさげにモジモジしているように感じられた。

まるで

(自分は歓迎されていないのではないか...)

と感じているようで、吾輩は椅子から立ち上がりミントの側に寄り、

「ごめんごめん、別に何でもいいよな('∀`)!」

と葉に触れた。


ミントには違いないのであるし、爽やかで心地よい香りをもつ、このちょっとシャイなお方も、一回り大きな鉢に移植してやらんと...吾輩はそう思ったのだった。



届いた植物の中には、この機会に室内の彩りに加えてみようと思い立ったホヤもいた。

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ホヤ 'カルノーサ'。

ホヤはサクラランとも呼ばれる植物だが、そんなホヤ氏、うちでは早速ハンギングされたのであった。





と、まぁ、久しぶりにオンラインショップで苗を入手した先日の話。

あれから一週間程だろうか。

今日も彼らは何とかやってくれているが、ホヤとミントはまぁ問題無かろう。

問題はコンテリクラマーで、その後移植したのだが、部分的に葉先が乾涸びてきていたり...。

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保険に他に二つ分けているのだが、乾燥に気を付けながら注視していきたいところだ。

ただ、次に入手するなら「普通の苗」がいいな、とは思っているのであるが( ˙꒳​˙  ).。oO



そしてベランダでは、セリの葉が次々軸だけになり、何かに食われている様子だった。

残った葉を点検すると、あのモナルダを食べていたイラクサギンウワバ疑惑の幼虫と同じものがサナギになろうとしていたΣ(ΦωΦ)

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この虫はシソ科だけでなくセリ科も食べれる様子だが、なんとも逞しいことよ...。

我がベランダに、彼らは何匹いるのだろうか。



そして、遂に近畿地方も梅雨明けしたと遅れ馳せ知った吾輩、湿気が苦手なので小躍りしたくなる・:*+.\(( °ω° ))/.:+


つぼみを確認して以来、ついぞ花を目にしていないクリーピングタイムを観察する。

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梅雨の日照不足のせいだろうか、咲かなさ過ぎて笑えてくる。

つぼみがつぼみのまま、ずっと待機しているのだ。

しかし成長が止まっているわけではなく、モジャモジャと茂り、鳥のフィギュアが埋もれてきたこの頃なのであるが...。

ちょっと花は置いといて、葉を増やす作戦に切り替えたのだろうか?



そんな梅雨明け最初の日曜日の、曇天の矮小ベランダ。

植物たちのマイペースさに触れ、吾輩も柔軟性を意識したいなと思うのであった。