3月21日(火)『ぼくは滑稽』

先日Aマッソさんの『滑稽』というライブを見た。

このライブはAマッソさんの単独ライブではなくて、テレビ東京とのタッグで、演出に大森プロデューサーを迎えたライブ。

もともとAマッソさんが大好きで、いつかはライブを見てみたいと思っていたところ、このライブの情報が回ってきたから丁度いいなと配信を購入し視聴。

怖すぎる。

気味悪すぎる。

苦しすぎる。

意味わからない。

滑稽というより恐怖。

今回のライブの感想をあげると上記のようになる。なってしまう。

内容としては漫才2本、コント4本の計6本のネタだったけど、正直ネタの内容は入ってこない。笑ったし面白かったしAマッソっぽさも溢れてたりとネタ自体はものすごく良かったけど、そんなことはどうでも良くなってた。

SNSで感想を見てもネタの評価は少なく、怖いやわからないなどの感想が多く見てとれた。ぼくもその気持ちは大いにわかる。

その原因となるのが『幕間の映像』である。

1つのドラマのようなものが各幕間に流れていたわけだが、これが全てだった。なんならこの『滑稽』というライブ、この幕間が本編だったと言っても過言ではないのかもしれない。それほどこの幕間の存在感が恐ろしく、ネタがその映像をつなぐ幕間のような、CMのようなそんな気がした。

ネタバレを避けるために内容には触れないようにするが、この幕間、最初から気味悪さ全開。2回目の幕間の時に「あ、幕間これ繋がってるのか」と気づいてから先の展開を気になってしまう。本当にドラマや映画を見ている感覚。先が気になるけど、内容が内容のため見てて辛くなったり、苦しくなったり、もう見るのをやめたくなる時もあった。

流石に見るのをやめるのはAマッソさんや制作に関わった人に対して失礼極まりないので、我慢して見続けたが、見終えた結果マイナスの感情にしかならなかった。初めているAマッソさんのライブはこれではなかったと思ってるし、なんならこのライブは見ない方がよかったと思った。

こんなこと言ってるがネタは物凄く面白かったということはちゃんと伝わって欲しい。設定はさることながら、ワードや、漫才での加納さんのツッコミ、ほのかに感じるメッセージ性、素晴らしかったと思う。特に合格発表のネタは大好きだった。

ただネタの途中に幕間の要素がチラッと入ってくることもあり、そうなるともう頭を抱えてどういうことなのかと考えざるを得なくなってくる。お笑いを純粋に楽しめなくて、お笑いの中に幕間のヒントが隠れているのではと違う目線になってしまう。その結果笑いの量が少なくなっていたと。最後のネタは恐怖そのものだった。

まぁ、これがAマッソさん含めた制作側の狙いなのかわからないけど、この結果がその狙い通りなら、ぼくはまんまと手のひらの上で踊らされているだけで天晴れだと。そんなぼくらの姿を高みの見物で『滑稽』だと思っているのだろうか。

今年のAマッソさんの単独が楽しみなそんなある日。

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