2024年8月19日(月)『THE CHERRY COKE$ 「DONG CHANG CRUISE2024」』

先日、大好きなバンド
THE CHERRY COKE$ (以下チェリコ)の音楽ライブ「DONG CHANG CRUISE2024」に行ってきた。

チェリコを好きになってからいつかライブに行ってみたいな〜と思ってたところで見つけたこのライブ。

クルーズ船に乗って海の上でお酒を飲みなからのライブという、もうやってることがほぼ海賊みたいなこのライブ。

昨年まで長崎にいたから行けなかったものの、上京してやっといけるようになり、なんとしても行きたかったこのライブ。

夕方公演と夜公演の2つがあり、ぼくは夜公演を応募した。

チケット運がことごとく良くないぼくでも無事チケットを獲得できた。

届いたチケットもなんか招待状みたいな雰囲気を纏っているようなオシャレなもので、この主催されるライブにぼくが選ばれたんだと思わされてとても心地いいし、より楽しみになっていた。

台風の影響で欠航となる可能性もあったのだが、全然に晴れまくっていたから、ライブ日和の航海日和。こんなに天に味方されたのもぼくの初めてのチェリコのライブを祝ってくれてるかのようだった。

当日も初めて高円寺から神奈川に行くことになり、乗り換えとかわけわかんなすぎてむずかったけど、試行錯誤してなんとか行き着くことができたのは自分を褒めたいくらい。よく辿り着いた。むずすぎたけど。

会場の受付にはもう列ができており、チェリコのファンの総称である酒クズの方々が仲良さそうに話されていた。

チェリコを好きになってから初めてその酒クズの方々を目の当たりにしたのだが、ファン層がぼくと違いすぎた。基本は3、40代くらいの男ん人が多くて、ちらほら女性も。年齢層が高くみんなイカつさと陽気さを兼ね備えたまるで海賊かのような佇まい。ぼくは軽く怖気付いて受付を終わらせると、すぐ端っこの方に逃げてしまった。

でもよく見渡すとぼくと同じくらいの若い男ん人もいて、個人的にはそれが嬉しかった。大学の友人や後輩、NSCの同期に聞いてみても知らないと言われすぎて同世代のファンの人なんていないのかなと思っていたところに、その人たちの姿が映り、ぼくは1人じゃなかったと安堵した。しかも若い女の人の姿もありそれには驚いて6度見くらいした。

しかし、そんな若い彼ら彼女らも、ぼくがこれまでずっと避けてきたような雰囲気を漂わせる方々でぼくは結局1人だった。

ファン層の属性がそもそも違いすぎた。

そらそうである。チェリコ自体も酒や仲間の歌が多く海賊のようなその雰囲気に、ファンとなる方々もそれを好む人ばかりでその人たちがど真ん中なのである。ぼくがただただアウェーなのである。

ぼくみたいなさらば青春の光さんから入った人間は少数なのであろう。それでも本当に曲が大好きだからたとえ1人でも楽しみでしかたなかった。

それから乗船するための列に並ぶ。酒クズの方々の後ろ姿を見るにみんなはちゃんとライブのTシャツを身にまとい楽しむ準備は万端。ぼくはライブTシャツを買う余裕がなく、せめてもの抗いとしてチェリコのボーカルであるカツヲさんがデザインされた、さらば青春の光さんの単独ライブのTシャツを身にまとう。これはギリ許容。だってカツヲさんがデザインしたことに変わり無いからぼくもその一員にギリ入れた。

そして時間となり、いよいよライブの会場であるクルーズ船に乗り込む。

ワンドリンク制となっているため、乗り込んですぐ売店みたいなところでお酒を注文する。なんか見たことないようなお酒や横文字に翻弄される。酒クズの方々はノータイムでいろんなお酒を頼まれる。ぼくは何が頼まれているのかも把握できない。知らないお酒が飛び交っている。あ!ビールって聞こえた!ハイボールだ!となるのも少数。なんか瓶をもらっている人たちもいる。

こえ〜と思いながらも、ぼくの番が来てなにか冒険的な注文をせっかくならしてやろうと意気込んだが、ぼくの口からでたのは「レモンサワーをお願いします」という情けない声だった。

それでもレモンサワーをもらってるんるんで甲板に上がっていく。

そこにはもうすでに陣取っている酒クズの方々と、奥にはライブのセットがある。いよいよ会場に足を運んだんだと実感してよりワクワクする。

それでも前の方に陣取るのはさすがに怖くて、陽気な方々を避けて真ん中らへんの左の端に陣取った。横はもうすぐ海。甲板もそう大きくないから全然近く見えるし、海も近い。場所としては悪くない。

写真を撮ったり、横浜の沿岸沿いを眺めたりして時間を潰す。さすがに話しかける勇気もない。人がどんどん増えてくる。それと同時にアウェーが増して緊張する。ライブの時にお酒を飲みながら楽しもうと考えていたのに、気がついたらレモンサワーはなくなっていた。緊張のせいからか秒で飲み干してしまった。まだ出航もしてないのに。なさけない。

そして時間になり出航する。

徐々に動き出す船。

海賊の漫画や映画が好きなぼくからすると船の上ってだけで興奮するのにそれが動き出している。船乗りになれたような錯覚に心が躍って仕方ない。海風が気持ちいい。

そしてあるところまで行くと、アナウンスと共にチェリコのメンバーが登場する。

本物だぁぁぁ!!!!!!

ずっと画面越しで見てた人たちが、ずっと耳越しに聴いていた人たちが目の前に現れた。

想像以上にカッコよくて、クールで、色気に溢れていて、もう海賊だった。

そしてそこから約1時間半くらいのライブが始まる。

もう一曲目からテンションがぶち上げだった。

イントロからもう曲がわかるためそれだけでみんな奇声を発する。ぼくを拳をあげて叫んでいた。

ずっと聴いてた好きな曲の数々。

それを生で聴けて夢心地だった。

一緒に口ずさみながら、時には声を荒げたりしながら、その船の上の空気は一つになる。

ずっと1人だとアウェーだと思っていたのは間違いで、ずっと酒クズのみんなと、チェリコと一緒だった。最初はアウェーだったのかもしれないけど、それを一瞬でホームにしてしまう演奏と歌唱と盛り上がり。そんな劣等感など吹き飛んでぼくはもう心の底から楽しんでいた。そしてもうぼくも海賊になっていた。例え名前のない海賊だったかもしれないけど、確かにあの船でみんなと同じ方向を向いていた1人だった。

特に良かったのが「パブリックハウス」と「SAILOR’S HYMN」と「Dong Chang Swag」の3曲。

パブリックハウスはさらば青春の光さんのYouTubeで使われてて、チェリコを知り始めた頃に好きになった曲でそれからトップレベルに好きな曲だからもうイントロで笑顔がはち切れそうだった。しかもこの曲も盛り上がる曲で客側が歌うパートみたいなとこもあり、そこはもう大熱唱で最高。最後の「もう少しだけ夢見せてくれ」はまさにその通りだった。

SAILOR’S HYMNは船乗りの讃歌と訳されるように船乗りの歌。この曲もめちゃくちゃいい曲で、たぶんだけどこのライブのテーマ曲みたいな感じなのかな。ライブの予告かなんかでこの曲が流れているのを見た気がする。この曲はメンバーが順に歌うところがありより一体感を感じれる。歌詞にもあるように、「困難がやってきても仲間と共に乗り越えていこうぜ」という背中を押してくれるのが、ライブを楽しみながらもそうやって心に訴えかけてくれるのが何よりも心に響いた。

そしてDong Chang Swag。このライブの大トリの一曲。やっぱり最後の曲ということもあってあり得ないくらい盛り上がった。最後が一番盛り上がったし、最後が一番みんな一つになっていたし、最後が一番海賊だった。こんなに盛り上がる曲を最後に取っていたのにも痺れたし震えた。曲が始まったタイミングでこの曲まだ残ってた!と全身がゾワゾワしてワクワクして全部の毛穴が開いた感じがした。全てを出し切る最後の曲。最高以外のなんでもなかった。

こうして「DONG CHANG CRUISE2024」は終演した。

幸せな時間だった。

“さらば青春の光”というこの世で一番好きな曲は聴くことが叶わなかったけど、それでも最高のその遥か先にある幸福の極地だった。もう本当に夢見心地とはこのこと。余韻にも浸り続ける。一曲一曲思い出しながら海を見ながら物思いに耽る。

例年よりライブの時間は短かったらしいのだが、メンバーの方々とお話しすることができる時間を設けてくれていた。

またとない好機。

これを逃すのはバカでしかない。

もちろんぼくはもう海賊。びびるものなんてない。

帰港した際にカツヲさんのところに足を運んだ。

初めてだったけどとても最高だったと、楽しすぎたとライブの感想を簡単に伝えて、お金がなくてライブTは買えなかったけどデザインされたさらばさんのライブTを着てきたと伝えて、写真をお願いした。

優しくクールに対応してくださるそのカッコ良すぎる様に男なのにもうほぼ惚れていた。カッコ良すぎる。えぐい。世界で一番酒が似合う男とはこの人のことだなとその時に思った。

興奮が収まらないまま船を降り、もう一度船を見て、少し歩いて、また振り返って船をじっと見て、そして帰路に着いた。

最高のライブだった。

幸せだった。

こんなにも楽しいものだったなんて。

音楽のライブなんて3年ぶりくらいだったけど、なんでいままで行かなかったんだとめちゃんこ後悔するくらいに素晴らしいものだった。

もう決めた。

来年は絶対夕方と夜の通し券を買って絶対どっちも行くし、ライブTシャツは絶対に買うし、誰かを絶対誘っていく。

もう来年が楽しみだ!

新しいアルバムも楽しみだしね!

THE CHERRY COKE$のみなさん!最高のライブをありがとうございました!!楽しすぎて最高のお盆の思い出です!!お疲れ様でした!ありがとうございました!!来年も行きます!!!!

チェリコ大好き!!!!!!!

もう少しだけ夢見せてくれぇぇ!!!!!!!


まじで楽しすぎてあれからチェリコしか聴いてないそんなある日。

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