相場より高く売ろう!成分分析ブランディング「入門マニュアル」
こんにちは!
小澤 亮(Twitter @ryo__food)と申します。
スローガンは「相場より高く売ろう」。品質を大切にする生産者を応援するために、成分分析ブランディングというサービスを運営しています。
実際にこのサービスを経て、高級化に成功した事例も生まれてきました。
・相場の35倍の価格で星付きレストランに卸販売をしている食用バラ
・相場の5倍の価格で百貨店で販売をしている干物
・相場の5倍の価格で販売している切り餅
このサービスに対する想いは、以下のnoteに書かせていただいています!
さて、今回は成分分析ブランディングをうまく使うための入門書的な記事を書かせていただきます。
ていねいな説明を心がけますが、もしも不明点や疑問点があったら、どんどんご質問ください!
無料のオンライン事前相談もやってます!もし迷ったらお問い合わせを!
01.まずはGOALから考えましょう
成分分析ブランディングとは、食品の品質を科学的に数字で証明するサービスです。
その名前のとおり、「ブランド価値の向上」をGOALにしている、他の分析サービスにはない特徴があります。
自社と他社の食品の品質を比較して、圧倒的な優位性を数字によって“わかりやすく”証明することで、ブランド価値の向上を目指す。それが成分分析ブランディングです。使い方がわからない複雑なデータが納品される分析サービスとは一線を画すことに、すこぶる気を配っています。
さて、安い食品が求められがちな現代において、それでもあなたが妥協せず、こだわり続けていることは何でしょうか。
あなたのそのこだわりは、はっきりと数字で証明することができます。
ぼくたちに、あなたの食品の強みを教えてください。
繰り返しになりますが、他社と比較してその品質的な優位性を証明することが、成分分析ブランディングのGOALです。あなたのこだわりから生まれた強みを、科学的に数値化してみませんか?
02.他の生産者の「GOAL設定の事例」を見てみましょう
成分分析ブランディングをたとえるならば「生産者のこだわりの可視化」です。
あなたがこだわってつくったおいしい食品。
「化学肥料を使わずに土を育てている」「こうすると甘味がのる」「旨い素材を目利きしている」「こうやって臭みを取り除いている」「ストレスをかけず育てている」「研究したこだわりの餌をあげている」などなど…
生産者によって、千差万別のさまざまなこだわりがあると思います。
ぼくたちは常々、「非効率は愛情だ」、と考えています。
経済合理性を考えたときに、生産の「効率」を高めれば高めるほど、もちろん安く売ることができます。
世界中が安さを競っている中で、品質を追求する生産者のこだわりは、えてして「非効率」とされてしまいがちです。
しかし、そんな非効率の中にこそ、生産者の愛情が詰まっているのだと確信しています。
以下の事例は成分分析ブランディングに挑戦してくださった生産者の事例です。
それぞれがそれぞれのこだわり(非効率)をもち、ものづくりに取り組んでいます。
そんな彼らのこだわりをどう数値化したのか?
もしよろしければ参考にしてみてください。
【旨味の多さ】無農薬の伝統農法で育てられた「椎茸祭」の“原木椎茸”
国産椎茸メーカーA社の原木椎茸と比較して旨味が約150倍であることを証明
【旨味の多さと臭みの少なさ】伝統の製法で職人が手づくりする“真鶴干物専門店 魚伝の干物”
工場生産の国内大手メーカーA社の干物と比較して旨味が約2倍、魚臭さが約73%少ないことを科学的に証明
【香り高さ】自然栽培の食用バラ “YOKOTA ROSE”
全国トップシェアの食用バラと比較して約3,840倍の香り高さを科学的に証明
【食感の良さ】釜戸と薪火でつくる究極の餅THE OMOCHI “
粘性と消化性を分析して、“のどに詰まりにくい餅”であることを科学的に証明
以上です。
なんとなく、成分分析ブランディングのGOAL観は伝わりましたか?
なんとなくでも大丈夫です。
無料のオンライン面談をする際に担当者からフォローをさせていただくのでご安心ください。
03.比較対象となる他社の食品を決めましょう
何度も繰り返します。成分分析ブランディングでは、自社と他社の食品の品質を比較して、圧倒的な優位性を数字によって証明することを目指します。
そこで、「何と比較するのか?」がとても重要になります。比較対象によって数字の価値も意味もまるで変わってきます。
この章では、比較対象の選び方について説明させていただきます。
結論からお伝えします。
比較対象の選び方のポイントは、自社の食品の品質を頂点として、品質に差がある他社の食品を選ぶことです。
再三お伝えしたように、成分分析のGOALは品質の差を証明することです。
品質が高いもの同士で比べてしまうと、(その志は大好きですが)驚きのない結果になりかねません。
そこで、努力の方向性が品質ではなく生産効率に向いているものと比較するのがポイントです。
具体的には、スーパーにおいてあるもの、安価な海外産のものと比べるのがおすすめです。先ほどの4つの事例は、スーパーに並ぶ国産の食品と比較をおこないました。それはなぜか?
現在世に出回っている商品は、”品質を追求するもの”と”生産効率(=価格)を追求するもの”のふたつに大別されます。
これらはまったく異なるベクトルを向いているにも関わらず、同じ商品棚に並べられ主に価格で比較されますが、これがそもそもの間違いです。
評価軸はもっと多様であるべき。
ぼくは常々思うのですが、いまはものづくりが経済に向かって合理化されすぎているのかもしれません。
安さを実現するために生産効率を追求し、おいしさや栄養価、極論、安全性までもが二の次になっているケースが存在してしまっています。
促成栽培の浸透に伴って、野菜の栄養価が半分くらいになっている、なんて話もありますよね。
これは都市伝説ではなくて真実だと考えています。ロジックはこうです。栽培効率を上げるために除草剤や土壌殺菌剤を使うことで、栄養や旨みのもととなるアミノ酸を合成する土中の微生物も死んでしまう。その結果として、農作物の栄養価やおいしさが減ってしまっている。このように推察しています。(参照:https://www.agriweb.jp/column/369.html)
品質へのこだわりの方が「非効率」とされてしまう現代。そんな中、品質で正面突破していこうとする生産者が、自身の仕事を誇り、経済的にも報われるようにしたい。そのために、“品質重視が評価される新しい評価のものさし”をつくることが、ぼくたちの目指すところです。
(すみません、想いの話が長くなってしまいました。)
比較対象選びは、具体的には下記のように進めていきます。
まず、同じカテゴリの食品を確認します。
中国・韓国産など海外産の食品、もしくは、大手メーカーが製造し、一般のスーパーなどで販売される食品を比較対象とします。
もしも、まったく新しい、もしくはまだ世間で一般的ではない食品の場合は、同じようなコンセプトの食品を探し、研究者とともに検討します。また、その食品の成分データが他の文献や標準栄養成分表から引用できる場合は、その数値を参考に活用することもひとつの選択肢となります。詳しくはご相談ください。
04.分析項目の設定は専属の研究者から提案します!
最後に、何の成分を分析するのかを決めていきます。
「旨み」「甘み」「香り」「食感」など、おいしさを決める要素はたくさんあります。
その中でどんなものにフォーカスを当てれば、あなたの生産する食品の魅力が最大限に伝わるのか、成分分析ブランディング専属の研究者とともに検討しましょう。
基本的には面談+ヒアリングシートへの記入をもとに提案をするので、分析項目をどのように依頼すべきかは分からなくても大丈夫です。
分析項目の選び方は以下のとおり。
まず、あなたが自社の食品の強みやこだわりをきちんと把握できている場合は、その強みに対応する項目を研究者より提案します。
例えば、「旨み」ひとつとっても、グルタミン酸やイノシン酸、グアニル酸などさまざまな成分がありますが、各食品の成分に精通している研究者が最適なものをセレクトするので、専門的な知識がなくても大丈夫です。
また、強みやこだわりが明確に言葉にできない…そんな方も問題ありません。
その場合は、
①あなたのつくる商品がお客様やバイヤー、シェフなどからどのように評価を受けているか。
②製造行程や技術、原材料へのこだわりなど、独自に取り組んでいるもの。
このどちらかか、もしくは両方について教えてください。
このヒアリング内容をもとに、あなたの商品の強みや他社と差別化できる点について考察し、研究者がそれに適した分析項目を提案します。
05.お気軽に無料のオンライン相談へ!
以上が、成分分析ブランディングの「入門マニュアル」です。
わからないことがあっても大丈夫。いつでも無料でオンライン面談をさせていただきます。
オンライン面談のお申し込みは以下のフォームからお受けしております。
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あなたの食品のブランド価値を上げて、もっと高く売る。そのお手伝いができますと幸いです!