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ひなた弁当
私の過去を思い返した時に、あまり小説を読んだ経験が思い浮かばなかった。大抵は実用書か専門書か、とかく明確に知識を得ることを目的とした書籍が多い。
昔、1番小説を読んでいた時期は小学生~中学生にかけてくらいだった。ライトノベルに分類されるんじゃないかな、って本とか、東野圭吾のガリレオシリーズ、湊かなえのドラマ化された話とか。
そんな私が久々に読んだ小説。「ひなた弁当」
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誘われた和歌山の古本屋さんで「これは面白いですよ。」と勧められた一冊。(ほんとにそんなこと言ってたのかな……、紹介を受けたのはホント。)
野草を採って食うことに関する興味や、植物に対しての興味が強かったから、直ぐに購入を決意した。結論として、これは読んで本当に良かったなと思う。
話の展開が、喜多川泰さんの「運転者」に通ずるところを感じる。あまり、内容に触れると読む機会を奪ってしまうから、それほど書けないが、資本主義に頼らない生き抜く力と、周りを巻き込む力、上機嫌に、前向きに生きること。そんな感じのキーワードが含まれてる。
あたらしいことをはじめてみること、周りが批判的でも大丈夫だよということ、他人が信用出来なくなっても腐らなければ大丈夫だということ、書き連ねたらキリがないんだろうが、健やかに生きることを教えてくれる。
1歩踏み出したいあなたへ。
野草が好きなあなたへ。
人が信じられなくなったあなたへ。
この本を贈りたい
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