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売却査定のお話

9月に全国宅地建物取引業協会の入会審査が決まりました。正式には入会審査が通り、供託所をいただき、供託、届出を経てから出ないと営業は許されないため、まだお時間がかかることをご承知いただき、売却をご相談をいただきました。

今回はマンションの売却相談ですので、取引事例比較法で行っていきます。マンションの査定では、標準的な査定方法となります。

比較対象の選び方を気をつけないと、相場価格と乖離しますので、注意が必要です。一括査定等で各業者さんの価格に差が出たりするのは、類似物件の選び方や現在の市況をどのように捉えているかの違いとなります。

まだレインズを使える環境にないため、成約事例を集めるという点では、他社さんよりもデメリットを受けている状況です。それでも現時点で集められる成約事例と販売事例を見て、類似物件の選択をして、不動産流通推進センターの価格査定マニュアルの基準に従い、平均値、MAX、MINの数値を出して、価格を提示します。

私が価格査定マニュアルを使った理由は、同じマンション内のデータが古く、過去1年以内で見ると、他の物件と比較する必要があります。そこで優っている点、劣っている点の見える化をして、それに基づき、根拠をわかりやすく説明するために力を借りました。いずれは、独自の基準が作れたらと思っております。

気をつけなければならないことは、査定価格を高く出して、媒介契約を獲得しようと企む業者さんです。査定価格が高いとあたかも高く売れる錯覚に陥りますが、相場より高く売れるほど甘くはありません。査定価格を高く提示した業者さんに任せると当然売れません。反響が乏しいため、値段を下げましょうとなり、結果的に成約価格は安かったなんてことがあります。

全ての売主様にぜひ知っていただきたいことは、不動産屋が出す査定価格はなるべく早く売却が実現できるであろう金額(3ヶ月以内)を提示しているに過ぎません。最終的にこの金額で売りに出しますという決定は売主様がします。仲介業者が決めることではありませんので、参考にしつつ、売主様がご納得いただけるお値段をお決めいただければと思います。

今回の査定に関しては実は査定価格は他の業者さんよりも低い可能性があります。当然その根拠を明らかにした上で説明はしています。弊社が営業開始までお時間をいただくことで、販売開始が遅れてしまうことと、売却を完了したい期限とのせめぎ合いで、限られたお時間で早期に売却が実現する必要がございますので、情報公開後、客付業者様の目を引く価格であることが重要と考えました。スタートが遅れるデメリットを補う販売活動方針もご提案させていただきました。今後の投稿で弊社の売却サポートで徹底する方針に関してご紹介したいと思います。

弊社は暮らしの相談窓口として、メリットだけでなく、デメリットも含めて、情報公開を徹底いたします。安心してご相談できる窓口として、日々努力していきますので、よろしくお願いいたします。

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