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働きたくない(転居 その4)

 最初の賃貸紹介会社で躓きました。ネットで検索し紹介をお願いした物件は、大家さんが実は学生向けに用意したものであったようで、それ以外の方はお断りしたい意向だったようです。前日に紹介会社から着電があったのですが、私は気付かず、結局事前に連絡を取り合えなかったので、そのことを知ったのは当日でした。

 ご担当の方は変わりの物件をご用意していただいていました。ただ、その物件がどうこうはないのですが、大阪の部屋よりかなり狭くなることと、内見ができないことが引っ掛かり、結局、お話だけで終わりました。

 このときの私の気持ちは、やっぱり東京に住むなんて無理ぽだな、でした。ただ、その日の午後からも別会社ですが予定を入れていたので、イベントをこなすという感覚でその場所へ向かいました。

 次の紹介会社の最寄り駅に降り立ったとき、あ、この街に住んでもいいなっていう直感がありました。よく外れるんですけどね(笑)。

 その紹介会社の店舗正面には色々な物件の紹介が貼られていました。高いものもあれば、私が狙っている家賃帯のものもあり、これは探せば色々とあるんじゃないかと思いました。

 そして、実際にネットから紹介を依頼していた物件のほかに幾つかの物件をご紹介いただき、紹介依頼した物件ではなく、店舗にて検討した物件3箇所を内見させていただくことになりました。

 一箇所目はその店舗のあった駅の隣の駅で、当時住んでいた大阪の場所と似たような空気感があり、ここはいいなと思いました。この街に住んでみたいなと思いました。あれ、前述の私の直感は?(笑)

 一箇所目の物件は大阪の部屋とレイアウトも似ており、これはよきかなとなりました。家賃も同等でしたし、最寄り駅からも4分掛からないくらいのところでした。

 その後、二箇所を案内いただきましたが、最初の物件が私にはピッタリだと思い、契約の申し込みをしました。審査が通らないと契約できないということで、当時の私の状況から、契約できるかどうかは五分五分(というより、担当者の方の反応から邪推して、少し駄目かもしれない寄り)みたいな感じで担当者の方から伝えられました。

 審査の結果はすぐに分かるわけではなく、おそらく一週間前後は最低でも掛かるとのことでした。

 ただ、このときに「私は東京に住みたい」と強く思ったのでした。

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