映画感想　『エルダリー／覚醒』

新宿シネマカリテにて鑑賞

注意：映画のラストについてネタバレしています。

　ラスト10分で展開されるネタをどう引っ張るかで四苦八苦して失敗したっていう映画でした。冒頭10分経過時点でラスト10分からの展開をお願いしたいですね。

　主人公格の父と娘共に現実逃避癖のある頭が弱いタイプでイライラしました。後妻の人だけ現実を見て、あんな義理の父親なのに（しかも大をお漏らししてるのに）しっかりと体を洗ってあげるなど、口では色々いいつつも健気だったんですよね。

　あ、一応主人公はおじいさんなんかな。トップクレジットはそうだったような。

　雰囲気系が好きな人にはいいかもしれませんが、いきなりメインディッシュを食いたい系の人には怠いだけの映画かと思います。肉料理がメインのコースを食べにきたのに、出てくるのは前菜の野菜だけで、それが延々と続くといった展開です。

　主人公格の娘が鼻ピアスをしているのですが（ピアスがダメってことではなく）、それが牛の鼻輪みたいな感じでだったんで、ずっと引っ張り抜きたいと思ってしまったのが映画に没入できなかった原因かもしれません。

　老人が鏡の中やタンスの中、ラジオからとか色んなところから電波を受信して、最終的に人を殺そうとするっていう映画ですが、その電波は宇宙人からの指令だった模様。最後の最後に宇宙船がチラッと出てきますからね。

　主人公格の娘がどうして殺されなかったのかは分かりませんでした。作劇の都合でしょうけど。

　何気に無修正映画です（笑）。まぁ、老人男性のアソコなんて見たくはないですけどね……。