全国まちづくり会議参加

10/8-10/9はJSURP(日本都市計画家協会)主催の全国まちづくり会議でした。JSURPとの接点は2019年頃、「地域デザイン研究会」のメンバー募集の案内を見たときでした。当時、まちづくりの実務で活躍されている方との繋がりを持ちたくて、また、観光まちづくり以外のまちづくりのトレンドを知りたくて、JSURPに何も接点のない中、知り合いもいない中、ちょっと勇気を出して参加の申し込みをしたのでした。その後、数回は対面でJSURPの会議室にて会議をしていましたが、コロナが始まり、活動は全てオンラインに。

そして、今年は対面で開催されたこの会議にて、地域デザイン研究会として「アフターコロナの観光まちづくり」というテーマでセッションを開催、最初の論点整理の部分を担当させていただきました。

バブル崩壊後、コロナ禍までの観光を巡る状況の概観、8-9月に訪問してきたヨーロッパの観光状況の報告(日本が数年後に迎えるアフターコロナを先取りしているのがヨーロッパという位置付け)、そこから見えてくる「観光」というものが本来的に持つ特質を説明した上で、これからのまちづくりに期待される役割について、幾つかの論点から整理をさせていただきました。最近アウトプットの機会があまりなかったので、今の時点で考えていることをこうやって整理できるいい機会でした。

その後は、墨田区の観光政策、アートと観光、掛川の町並み保全と観光の話題提供をいただき、軽くディスカッションをして終わりました。まちづくり側からの視点と観光側からの視点の双方が入った良い会となり、また、同時刻に魅力的なセッションが多かった中、予想以上の人数の方に聴講いただき、喜ばしい限りでした。

(もともと、地域デザイン研究会に入れさせていただいたのは、観光まちづくりという領域から広げた知見を得たいからでしたが、結果的に見ると、観光に引き寄せてしまって申し訳ない感も否めませんが、ここに参加したからこそ出会えた方も多く、ありがたい場です)

次はこの議論の続きを長野県松本で12月に行います。また登壇予定ですが、ネタ切れ感もありますが、また研究を深化させて何かしらお話しできればと思っています。

全国まちづくり会議に初めて参加してみましたが、これは関係する実務者のみならず、学生にももっと開かれて良い機会のように感じました。都市計画系の学生には都市計画コンサルタントという職種は馴染みのある(比較的将来の選択肢に上がりやすい)のかもしれませんが、私のいる大学の観光学部生にはほとんど選択肢に上がってきません(文系だからか)。今年、学生を連れていきましたが、こうやって地域のまちづくりのお手伝いをする職があるのだということを、実際に活躍されている方のお話を聞く機会から伝えられたように感じます。都市計画コンサル関係の皆様、ぜひうちの観光学部の人材をリクルートしてください。

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