日記・よく行くカフェのおいしいやつ。

 このカフェがなかったら僕はいま生きていないかも知れないと、わりと本気で思っている。

 この1年、何度となく通った。元々は現在ある店舗の近くで営んでいたカフェが一度東京に移転し、またこちらへ戻ってきた。とにかくここのチーズケーキが好きで東京に移転した時にも伺った。

 カフェとしてのスペースだけでなく本も売っているし絵画や写真のギャラリーの面もあり、何度行っても楽しいし落ち着く。行動を制限されたこの1年、本を買うのも絵を見るのもここが起点だった。

今日初めて食べたキャロットケーキ


 もう1店舗、休日のランチでよく行くお店がある。そこの店員さんもこのカフェが好きで、ランチで食べに行った時にキャロットケーキをおすすめされたので今日食べてみた。

 食パンのようなかわいい形のケーキの上にクリームがふわりと乗っているのが印象的で、いつか食べようと思って1年経っていた。食べてみるとそのクリームとケーキの相性が良くコーヒーに合う。

 荒めに刻まれたにんじんの入った生地はしっかりしていて、生地の外側はクッキーに近いような食感でおいしい。クリームはスコーンに使うクロテッドクリームに近い味わいで、濃いミルクの風味となめらかさにこのクリームだけを食べていたい気持ちになった。

 甘さを控えた生地と濃厚なクリームの掛け合いが口の中で起こって一口目から最後の一口までずっとおいしかった。歯触りや舌触りが生地とクリームで別々の感触を持っていて、それがやがて混ざり合いそして完成する。食べていて「完成した」という感じがする。

 少し前にこのカフェが雑誌に掲載されて、それから客足が増え忙しそうだ。カフェは賑やかになったがそれはお店にとってきっと良いことだろうし、お店にとって良いことであれば僕も嬉しい。

 とにかくこのカフェのお店の方々にはとても良くしてもらっているので感謝しかない。僕ができるのは飲み物を追加で頼むとか本を1冊買っていくなどの微々たるもので、それが毎回心苦しくて、ありがたいなぁと思う。

 

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