日記・死に際ソリューション
今日も日中ふと春に入る時があって、こんなに毎日繰り返し春に入っていくのは春になる前に死ぬ予兆ではないかと思えてきた。どうせ死ぬなら春がいいなぁ、冬より春に死にたい。
梅雨には死にたくないなぁ。暑い夏も悪くないけど。春が無理なら秋でも良い。春もどうせなら桜を見てからがいい。
自分の死に時なんて選べる気がしないので想像の中で希望を述べるだけしかできない。一大イベントのわりに他力本願で待つ他ないというか、イベントという言い方は違うかも知れないが、死は誕生日よりも結婚式よりもレアで人生で一度きりだ。
死をプロデュースするみたいな職業があっても良いんじゃないかと思えてくる。きっと理想の死に方があるはずだ。それはきっと理想の死に方に向かってアジェンダをソリューションしコミットメントする仕事だ。
ちょっとふざけてみたけれど、理想の死に方に向かってプロデュースしてもらえるのは良いサービスかも知れない。どうせいつか死ぬなら理想の死に際を用意してもらえる方が良いのではないか。安楽死という意味ではなく寿命だとかその他の理由で死ぬ時が来た時、それを理想に近づけたいという話である。
たとえば病床で特定の人と会わせてくれたり指定する死に場所まで運んでもらえたらきっと良いサービスである。富士山の山頂で死にたいとオーダーしたらどうだろう。死に際にちゃんと富士山の山頂で死なせてくれるんだろうか。
問題は代金は必ず前払い制になる点である。本人が死んでしまうので先に貰っておかなければいけない。しかも仮にサービスが遂行されなくても死んでしまうと返金する相手がいないので業者の丸儲けになる。
理想の死に際が完成するまで死ぬのはもったいないと思いながら死にゆくのもやだなぁ。理想の死に際ってなんなんだろうか。
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