日記・人間と文化の共存

 日々状況が悪化していくのが分かる。あまり気に留め過ぎると精神的に追い詰められてしまうので普段は深刻に考えないようにしている。

 明日から新潟県の苗場でフジロックが開催される。様々な思いが重なる。音楽を止めるな。しかし感染拡大はどうする。明日を生きていても文化が失われてしまった明日に生きる理由があるのか分からない。しかしその文化が感染拡大の一役を担ってしまえば誰かの明日はもう来なくなってしまう。

 人命も文化も失った後に取り戻すことはできない。人命に比べれば文化なんて、と安易に思ってはいけないと思う。これは定かではないが、おそらく取り戻した文化よりも失われてしまった文化の方がはるかに多いと思う。

 恐らく誰もが常に岐路に立ち正しい方の道を選ぶための判断に時間を取られ、決め続けることに既に疲れてきた。委ねられてきた権利が、人が自粛と呼ぶその言葉の本意が、唸りを上げ自分の中でもがいている。

 行くべき道は感染の縮小といままでの生活への回帰だと思っている。感染が縮小した時、戻りたいと思っていた生活はそこにあるのか、いままでの生活を守っていかなければいけないし、それはやはり感染の縮小に寄与した方法でなくてはいけないと思い始めている。なにが正しいか分からない。分からないなりに考えてみる。


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