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日記・梅の花について思うこと

 明日は梅を見に行こうと思っている。外をふらふらして、日を浴びて、少し出かけた気分になって、そうしたらきっと元気になる。
 先日、早咲きの梅の花が咲き始めているのを見て、それが3週間ほど前なので早咲き以外の梅は1つの木につき数輪咲いていれば良い方だと思う。開花が進むと人出が増えるので少ないうちに行った方が良さそうだ。
 梅は満開の方が良いかといえばそうでもない気がする。花の盛りには見栄えも香りも良い。でも僕はやっぱり桜と比べてしまうので花の勢いの良さや鮮やかな散り方は桜を見れば良いと思う。
 梅は華奢な枝にぽつりぽつりと素朴な花の咲く姿が綺麗だと思う。だから少し咲いていれば十分なのではないかと僕は思っている。一輪挿しの花を見るような気持ちが近いのか。
 そうは言っても僕は一輪挿しを一つも持っていないので、なんとなくそんな感じなんじゃないか、一輪挿しって一輪しか挿さないから一輪挿しっていうんじゃないだろうか、そういうざっくりとした気持ちだ。いや実は2、3輪は挿せるんです、名目上一輪挿しとなっているだけで全然いけるんです、といった具合かも知れない。
 明日見にいく梅が満開になる頃もきっと今と変わらない生活が続いていると思う。悲観ではなく冷静に今後の見通しを考えれば一つの花が咲き始め、盛り、散りゆくうちに解決するとは思えない。
 これからあといくつの花々の栄枯盛衰を見送ればいいのか。様々な花が毎年、何度でも咲く。人間のことはどこ吹く風というように咲く。こちらがどんな気持ちでいようと花は花のまま咲くだけなんだろうと思う。

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