見出し画像

JaSST'23 Tokyoに初参加しました

こんにちは、電話自動応答サービスIVRyのQAエンジニアの関です。
IVRyの品質向上やスキルアップをするため"JaSST'23 Tokyo"に初参加しました!今回は、「JaSST'23 Tokyoに参加し、何を学んだのか」「学んだことからどうIVRyで活かすのか」についてまとめてみました。

🔻 電話自動応答サービスIVRy

概要

■ 参加のきっかけ
以前から「JaSST」の名前は知っていましたが、それほど詳しくはありませんでした。
他社のQAエンジニアさんと情報交換をした際に、今抱えている課題があればシンポジウムに出た方が良いとアドバイスをいただき、JaSST'23 Tokyoへ参加することにしました。
※ IVRyでは、スキル向上のために書籍の購入やシンポジウムへの参加などの費用は会社が負担してくれる制度があります。

■ JaSSTとは?

ソフトウェアテストのシンポジウムである。NPO法人ASTER(ソフトウェアテスト技術振興協会)が主体となって運営されている。特に年一回東京で開催されるJaSST Tokyoは日本国内最大のソフトウェアテストのシンポジウムとして知られる。

webio辞書にて

学んだこと

JaSST'23 Tokyoでは「テストプロセス、プロダクト品質評価のための実用的なODC分析とCATによる管理方法」「テストウェアのデータモデル」などソフトウェアテストに関する様々なテーマセッションが行われました。
その中でも、現状IVRyのテストで課題となっているテスト後の分析やテストケース管理の複雑化に関するセッションが、個人的に学びが多かったため幾つか紹介します!

■ 品質の定量分析(技術)|「テストプロセス、プロダクト品質評価のための実用的なODC分析とCATによる管理方法」:

登壇者:石井 優さん(SHIFT), 山腰 直樹さん(SHIFT)

現状として、品質の定量分析ができておらず、知見もない状態でした。そんな中、「ODC分析」という手法を知りました。現状、開発全体で不具合の振り返りを行なっていますが、QAの立場から適切な改善点を提案できている状態ではありません。改善点を提案できるように、不具合管理や分析を進めることが必要だと考えています。
🔻 ODC分析について
https://www.juse.or.jp/upload/files/SQiP/Link%20ODCtoha.pdf

不具合を排他的な(Orthogonal)属性毎に分類・集計し、出⽅を分析することで l ⼯程実施の「やり⽅」の質が定量的に⾒える化でき ソフトウェア不具合の定量的分析⼿法である。

ODC分析とは
https://www.juse.or.jp/upload/files/SQiP/Link%20ODCtoha.pdf


■ テストデータに関する考え方について(技術)|「テストウェアのデータモデル」:

登壇者:朱峰 錦司さん, 鈴木 一裕さん

最近のIVRyでは、開発とQAを並行で進めることが増えてきました。そのため、開発中でテストができてない場合には、テスト項目を「一律NG」にして管理しており、見づらいテスト項目書になっていました。
ステータスを整理し管理方法を改善することで、より管理しやすく共有しやすい状態が作れると考えています。


■ 品質の高い製品と品質の高い人が品質のある成果を提供する(マインド)|「お互いを活かし合うWhole-teamアプローチ」:

登壇者:井関 武史さん(エクスジェンネットワークス), 伊藤 潤平さん(ウイングアーク1st),大野 泰代さん(RevComm),小島 直毅さん(リンクアンドモチベーション),後藤 優斗さん(コニカミノルタ),常盤 香央里さん(グロース・アーキテクチャ&チームス),西 康晴さん(電気通信大学),三輪 東さん(SCSK),山本 久仁朗さん(ビズリーチ)

講義内では、品質に対する考え方についても話題になりました。「自分自身が日頃から品質についてどれだけ考えているか」また、「それを他のメンバーやチームに影響を与えている」が重要であることが強調されました。自分が気に入っているサービスと自分が作ってるサービスを比べ、品質について日頃から考えることで、より良い品質につながると述べられました。


■ シンポジウムへ参加するにあたっての反省点:

参加中にはTwitterやDiscordをもっと活用すればよかったと後悔しています。また、通常業務と並行しながら参加していたため、集中して参加することが難しく、中途半端になっていた気がします。
次回は、スケジュールを抑えて参加したいと考えています。

今後に向けて

学んだ部分を活かすことはもちろんのことですが、週一リリースから毎日リリースに視野を広げ、テスト自動化も積極的に進めることが必要であると考えました。また、過去のインシデントから学ぶことで、品質についてのレベルアップを目指していきたいと思います。

まとめ

シンポジウムに参加したことで、様々な知見が広がりましたし、気づいていなかった課題に気づくことができました。
話題のChatGPTを活用し仕様書を自動生成するなど新たな技術に触れていました。空いた工数を活用し、今までできなかったことに取り組むことができるということは、非常に魅力的と感じました。
今後も新たな知見を取り入れ、IVRyの更なるレベルアップを目指していきたいと思います。

採用について

現在、社内のQAエンジニアは私1人で設計から実施まで全て担当しているのですが、まだまだやりたいことはたくさんあります。
もし少しでも興味がありましたら気軽にお話しましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?