英語の質問箱1

皆さんこんにちは。

オンラインでの講座を行っていると様々な質問が僕のほうに寄せられてきます。皆さんにも共有すると皆さんの学習効果も上がるのではと思い,拙い説明ではございますが,皆さんからきた質問と解答をこの場で共有できたらと思います。自分の説明でもし誤りがあること気付かれた方はご連絡くださると助かります。個人名など一切出さずに行いますので,ご安心を。ちなみにですが,あくまで僕の生徒向けに書いています。専門的な内容を深堀するようなことはありませんので,ご考慮いただけたらと思います。

では早速1つ目の質問。

質問

The GDP of China is bigger than that of Japan.という表現を学んだのですが,than以下をJapan'sやJapanese oneにしてはいけないのですか。

解答

比較対象の置き方というのはとても難しくて,理屈で考えようとするとわけわからなくなりますよね。こういう時に「こんなもんなんだ」と覚えきってしまった僕は楽なもんだなと思います。この問題には①比較対象と②代名詞の2つの問題が絡んできます。

まず①の比較対象の話をすると,比較対象は「対等」のものが来るという傾向があります。つまりできるだけ比べる者同士の形を同じにして比較したいんですよね。今回の文ではThe GDP of ChinaとThe GDP of Japanを比べているので,あくまでthe 名詞 + 前置詞 + 名詞という対等な形で比較対象を表したいのでしょう。なのでthe 名詞を表すthatを用いてthat of Japanとしています。Japan'sが好まれないのはそれが理由かと。

つぎに②の代名詞という観点から説明しますと,oneが指すことができるのは既出の可算名詞の主名詞のみであり,固有名詞・不可算名詞などは指すことができません。(主名詞というのは例えば,The camera which I bought yesterdayの中でcameraが主名詞ということになります。)この性質からGDPをoneで指しにくいということなのでしょう。仮にoneでGDPを指すことができたとしてもJapanese oneは比較対象の対等性から避けられるでしょうし,the one of Japanも言いません。これは代名詞oneを使う際にはa / an 形容詞 oneの形で使われ,the oneのような形容詞がない形では使われないことが圧倒的に多いからです。

まとめ

比較対象は対等のものを置く。

代名詞oneが指すことができるのは既出の可算名詞の主名詞のみ。


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