最期の閃光

「上に参ります」

エレベーターは上昇を始める。
今日もいつも通り停まってほしかったな。
無機質に上昇を続けて僕を宙にうち放つ。

「4000階になります」

僕は廊下の外を見てしまった。
そこには人類の怨嗟の炎に焼かれる見慣れた惑星が浮かんでいた。

「なんだ、地球は青くなんかないじゃないか」

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