机上の旅路を楽しむ。~鉄道全線乗りつぶしログブック~

”おうち時間”の中で辛いことは沢山あるけれど、自分にとって最も辛いことの一つが、旅に出られないこと。ここ数年というもの、平日は出張で土日は旅行と、少なくとも月の1/3は東京から日本のどこかに出掛けていたので、東京に閉じ込められているだけでも辛いのだ。ましてや東京どころか全く電車に乗れずに近所で過ごすことになるとは・・・。

日本中を巡るのが好きで、連休があれば何処かに旅をしたり、月に何度もある出張ではその合間に名所や名店に足を運ぶ。それが人生の楽しみの一つだったのに、今や出張も旅行もお預け。もう旅行したい欲が限界に達したので、先週の土日は自宅で机上の鉄道旅を楽しむことにした。

その旅のお供はこちら。JTBパブリッシングの「鉄道全線乗りつぶしログブック」である。

このログブック、全国の路線図や鉄道旅の豆知識、絶対に降りたい駅や難読駅名100選などの読み物コンテンツがあるのだが、一番の目的は”自分が乗った路線を傾向マーカーで塗る”こと。「これは何時乗ったなあ。車窓からの景色が良かったなあ」なんて過去の鉄道旅を思い出しながら塗るのが楽しいこと楽しいこと。旅の時はだいたいInstagramで投稿しているので、路線図を塗りながらケータイでその時のInstagramを眺める。当時を思い出すとともに、どの旅でも必ず何か所かは行きそびれたり見そびれたりする所があるので、「次こそ見たいなあ」と次の旅に思いを馳せるのがまた楽しいのだ。

そのうちこのnoteでも過去の旅行記をまとめようと計画しているが、先にいくつかInstagramを転載して紹介してみる。

・北海道

・東北

・北陸

・近畿

・中四国

・九州沖縄

とまあこのような感じで、写真を眺めながら楽しんでいたのだけれど、色を塗っていて気付いたことがあった。全国47都道府県に旅行をしていたのだけれど、実は一度も電車に乗っていない場所に気付いてしまったのだ。それが長崎県だった。

長崎にはこれまでに中学の修学旅行と仕事の出張で2回の計3回訪れている。にもかかわらず移動は観光バスや高速バス、それにタクシーしか使っていなかったことに気付いたのだ。正に蛍光マーカーで塗っていたからこそ気付く事実! これはこのコロナ禍が落ち着いて最初の旅行で長崎に行き、好きなだけ電車に乗らなければ!と強く心に誓ったのだった。

そこからは自分の中でお決まりの流れ。ここから猛スピードで旅程を組んでいく。自分流の旅程の組み方は、まずそのエリアで行きたい場所を漏れなくピックアップし、その場所同士をどう効率的に移動できるかを考えていく。移動は極力電車。電車で行けない場所は公共のバスが無いかを調べる。あとはタクシー。そして最後の手段がレンタカーだ。しかも今回の旅は前述のように「これまでの人生で一度も電車に乗っていない長崎に旅する」というものなので、プランの中で最大限電車に乗れるルートにしなければならない。

こうして出来上がった3泊4日のプランはこちら。コロナが落ち着き予定通りであれば、6月末くらいに実現する予定なのだけれど、果たして。

【初日】

長崎空港着、そのまま諫早まで移動して島原鉄道へ乗り、終点の島原港駅へ。そこでレンタカーを借りて島原城跡、沖田畷古戦場、原城跡、雲仙地獄などを巡り、また島原鉄道に乗って戻り、長崎駅にて宿泊。

【2日目】

午前中に軍艦島クルーズ。午後は長崎市内の観光地を巡り、夜は中華街で。

【3日目】

始発で長崎駅から佐世保へ。佐世保駅から松浦鉄道にて平戸へ。平戸城跡やザビエル記念教会などを見つつ、平戸で刺身丼を満喫した後に再度松浦鉄道に乗り、佐賀県に入って伊万里⇒有田と経由して佐世保へと戻る。佐世保では佐世保バーガーの食べ比べ。

【4日目】

朝からレンタカーを借りて九十九島や神崎鼻(日本本土最西端の地)、西海橋の”日本三大急潮”の一つを堪能しつつ、ランチにレモンステーキを食べて、最後は佐世保から佐世保線に乗って武雄⇒佐賀⇒鳥栖⇒博多と経由して福岡空港から帰京。

以上のような旅程で、ホテルもレンタカーもお店も電車も、全て予約した。こうなると”机上の旅路”は現実味を増していき、そのまま晴れ舞台の日を今か今かと待ち望む気持ちになるのだから、我ながら現金な物だ。

さて、この騒動が収まった後の最初の旅行、今から長崎が楽しみである。

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