【ラジオDJへの道】第47歩:エピソードトーク&曲紹介Vol.38「久々に寄席へ行った話」「タイガー&ドラゴン(クレイジーケンバンド)」
第38回、更新です!
今週は個人的な「落語ウィーク」でして、水曜日に中野サンプラザで、そして今日土曜日は浅草演芸ホールの昼の部を見てきました。そんな話をしてます。
こんなコロナ禍ですが、実はホールなどでの落語会は今年もちょくちょく見に行ってまして。桂文枝、立川志の輔、柳家小三治、柳家喬太郎、そして三遊亭圓楽&伊集院光のプレミアチケットまで。まあそれなりに見てるんですよね。
今週水曜日の中野で見た「夢空間20周年記念イベント」もなかなかに豪華でして、夜の部は若手ホープである桂宮治、神田伯山、柳亭小痴楽に漫才のロケット団、そしてトリは病から復帰した立川談笑師匠というラインナップ。個人的には大好きな布陣でした。
まあこの記念イベントは昼の部が世間的には本命という感じで、春風亭小朝、春風亭昇太、林家たい平、柳家三三、春風亭一之輔という豪華メンツ。さすが夢空間さん、という感じですな。
(夢空間は落語を中心としたイベントを企画するイベント会社。僕も会員になっていて貴重なチケットを先着で購入してたりします)
そんな感じなので、生で聞く落語自体は今年もそれなりに聞いているわけなんですが、寄席にはなかなか足が向かないというか。これは僕の中での寄席のポジションが「出かけたついでにふらっと見に行く場所」というものだからということもあると思うんですけど、そもそもこの状況なんで「ふらっとどこかに出掛ける」という機会自体が激減してるじゃないですか。その影響をもろに受けてるな~、という感じです。
そんな人が多いからなのか、やはり寄席も経営不振ということで、数カ月前には初のクラウドファンディングを都内の寄席が共同で実施して寄付を集めたりしてました。僕もその寄付はしたものの、それでも実際に寄席にはなかなか足が伸びないという感じで。これまでは年に10回くらいは寄席に出掛けていた僕がそんな感じなんで、全体としては如何に客が減ったかわかるというものですよね。
で、今日寄席に久々に行ったわけですよ、いつ以来だろうとしっかりと調べたら、去年の11月に新宿末廣亭で神田松鯉師匠が主任を務めたとき以来だったんで、10カ月ぶりだったんですね。ラジオではこの末廣亭のことを今年の頭だと思ってて「今年二回目の寄席」なんて話してますが、今年初の寄席でした・・・💦 それくらい月日の流れが早く感じているということですね。
久し振りの寄席。しかもほぼ最初から最後までのフル鑑賞となるともっと久しぶりな気がしますが、やっぱりいいですよね、寄席。
もちろん落語会もいいんですよ。お目当ての師匠の大ネタを楽しめるし、豪華なメンツの共演を楽しめるし。でもそこに新たな発見はあまりないんですよね。
寄席はフルで鑑賞すると20組は見ることが出来るわけで、何年も通ってても必ず数組は「お初」の人が居るんですよね。初めてじゃなかったとしても数年ぶりの噺家も居たりして、そういう偶然での楽しみがあるわけです。
そして4時間半という長時間、同じ空間を共有する観客の人たちとの一体感だったり、色物の紙切りなどでの演者と観客との掛け合いだったり。それって生の寄席ならではの空間だよなあと。
それを今後も守っていくためにも、僕ももちろんですが多くの人に寄席に足を運んでほしいなと改めて思いました。
というわけで、このnoteを読んでくれている人の中で、寄席にまだ行ったことが無い方居ましたら是非、行ってみて欲しいなと思っているので、最後に少しだけ寄席へ行くための解説を書いておきますね。
都内の寄席について
毎日開催している”定席寄席”は都内に4つ。そこにプラスして国立演芸場があります。
・新宿末廣亭
・上野鈴本演芸場
・浅草演芸ホール
・池袋演芸場
この4つについては、昼の部と夜の部の2部構成で毎日やっています。年中無休です。昼の部はお昼から始まって16時半くらいまで、夜の部は17時から始まって21時くらいまで。そしていつでも入場できます。
(正確には夜の19時くらいまで)
今は制限されてしまってますが、この状況になる前までは、寄席の会場では飲食自由。というか各寄席でお弁当なども売っていたりしました。浅草と池袋は飲酒もOKで、売店ではお酒にツマミが販売されてました。お酒を飲みながらゆるりと生の寄席を楽しむ、という100年以上続く日本人の楽しみ方が出来てたんですよね。いつ復活するのか・・・。
鑑賞方法
特別興行を除き、ほぼ全て当日券での販売となっていて、正月の特別興行や人気者が主任(トリ)を務める回以外は満席になることはあまり無いので、開演して1時間後くらいまでにふらっと行けば、問題なく鑑賞できます。
途中退場も自由なんで、演者交代のタイミングでの退出をすれば全く問題ないですね。演じてる途中での退場は個人的には好きじゃないので止めて欲しいなと。
鑑賞中の一番の注意点は、”必ず”携帯電話の電源を切ることでしょうか。10回に1回くらいの頻度で、会場にアラームや着信音が響き渡るところに遭遇します。その鳴るタイミングが噺のクライマックスとかだったりすると、会場全体が白けてしまい、正直「金返せ!」レベルです。ほんと雰囲気ぶち壊し。
そういう意味では落語の天敵は携帯電話ですね。昔は存在しなかったですし。まあ昔からの敵は「いびき」だったりしますけどね。
ちなみに、僕も一度やらかしたことがありまして、それ以降は確実に電話の電源は切ってます。
もちろん僕もマナーモードにしていたわけですが、一週間前に設定して忘れていたアラートがタイミング悪く鳴ってしまい、居心地が悪すぎて心が折れたことがありました。その時は不幸中の幸いか、真打披露目興行での口上(挨拶)をしているタイミングだったんで、最悪の事態は免れて、その事自体をネタにしていただいたんですが、もう一生もののトラウマです。ほんと、一生ついて回るんだろうなあ、自分の中で。
という感じで寄席の落語は本当に気軽に楽しめるんで、新宿や上野、浅草、池袋で遊ぶ予定があった際には、ふらっと見に行ってみてはどうでしょう?
ちなみに定席ではありませんが、渋谷や日本橋、横浜などにも落語の会場はありますし、料亭などでの落語会もあったりするんで、そういうところから落語はじめをするのも良いと思います。
あとはオンライン寄席ですね。その辺は一年前に以下のnoteにまとめているので良ければどうぞ。
さて最後に曲です。落語をテーマにした傑作ドラマ「タイガー&ドラゴン」の主題歌、お聞きください。
「タイガー&ドラゴン」、主要なサブスクでは配信されてないんですよね。DVD買おうかとも思ったくらい好きなんですけど、何とか配信してくれないだろうか・・・。
というわけでまた来週!