見出し画像

100日後に年越すオレ 82日目「け:検査結果」

”いろは順”エッセイの三十一日目、本日は”け”です。

画像1

"け”で選んだ題材は、「検査結果」。あまり笑えないんですが、数日前に発熱したこともあって初めてPCR検査を受けまして、そして病院からの検査結果連絡の電話が不安でしょうがなかったんですよね。結果は幸いなことに陰性だったんですけどね。

この検査結果を待つ、という体験って今までは記憶になくて。もちろん試験などの結果を待つことはありましたけど、また違った緊張というか、不安ですね。だって試験の合格のように、ハッピーになることはなくて、ほっとするのがゴールなのだから。

PCR検査自体は唾液での検査方法のものを行ったんですが、なかなか唾がたまらない。先生からは「携帯で梅干しの写真でも表示してみてください」と言われたものの、僕は梅干しがそれほど好きじゃないので出ないんですよ、唾が。なので結局はキンキンに冷えたビールの写真を眺めてました。「飲みて~!」と思うと、不思議と唾が出るもので(笑) そうして何とか唾液を試験管のような容器の半分までためて、検査に提出したわけです。その段になって「まあ可能性は半々くらいだね」なんてことを先生には言われます。正直症状的には絶対風邪かインフルエンザだと確信していたんですが、そういう言葉を聞くと一気に不安に襲われるもので・・・。

家に帰ってしたことと言えば、「もし陽性になったとして、迷惑をかけるのはどこだろう?」ということでした。

濃厚接触者に該当するのは誰か、また立ち寄った場所はどうか・・・。症状が出たのが水曜日。その数日前からの自身の行動を振り返ります。日曜には知り合いの美容室に行って、その後にタイ料理屋のカウンターで一人飲んで。月曜日には池袋で落語会。隣の席の同行者はマスクもしてたし対面じゃないしで濃厚接触には当たらないけれど、その会自体には迷惑がかかっちゃうのだろうか・・・。そして前日の火曜日にはロイヤルクライアントと打ち合わせをしたなあ。でもそれもマスクをしてアクリル板もあったけど、それなら大丈夫だろうか・・・。
こんなことばかりを考え、念のため伝えておいた方が良い人には事情を説明して。そういう行為がとても大変でしたし、気が重くなりました。リモートワーク期間だったので、会社にはほとんど影響が出ないことが不幸中の幸いという感じで。

結果は前述通り陰性だったわけですが、もうこりごりだなあと。ニュースでは「東京の今日の陽性者は〇百人です」なんて数字ばかりを言うけれど、その裏には数千人の検査を受けた人が居て、その一人一人がこういう気持ちになっているのだと思うと、ほんとこの病気というのは罪なものだなあと。周りまで不安にさせてしまうわけですからね。

まだまだ収まる気配がない中で、もしかするとまた検査を受ける可能性もあると思いますが、普段からしっかりとマスクをつけたり行動に気を付けてさえいれば、濃厚接触者を最低限に抑えられるので、心配も最小限に済むんだという今回の学びを生かしたいと思います。

マスクは免罪符。自分にとっても他人にとっても。それを痛感したPCR検査でした。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?