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「餃子とビールは地球を救う」”ソロの細道”Vol.9「栃木」~47都道府県一人旅エッセイ~

料理とお酒のカップリング(いわゆるマリアージュ)のランキングがあったとすれば、間違いなく上位に来るであろう組み合わせの一つが、「餃子とビール」だと断言できるだろう。

それくらい餃子とビールの組み合わせというのは、餃子好きやビール好き、そして呑兵衛にはたまらない。

私も餃子熱は高い方で、池袋のナンジャタウンには中にある餃子スタジアムに行くためだけに入場料を払ってまで何度も足を運んでるし、全国各地の旅の中で餃子の美味しいお店があれば優先してお邪魔するようにしている。

どんな料理でもそうだけれど、餃子というのもなかなかに奥が深い。なぜならば素人であっても一定レベルで作れてしまうにもかかわらず、味のバリエーションは無限であり、またこだわろうとすると皮から手作りにしたり、調理方法も多彩という。

それもあって、本家の中国よりもだいぶ多彩な餃子が日本全国にあるわけだが、日本において「餃子の街」といえば、やはり一番しっくりくるのは宇都宮じゃないだろうか。

(念のため書いておくと、浜松餃子もお店のハシゴをしたこともあるし、日本五大餃子と言われる津餃子に北九州の八幡餃子、福島の円盤餃子も全て体験済み、かつどれも好きである)

ちなみに日本で初めて餃子を食べたと言われているのが、一つ前の記事で書いた「徳川光圀」だったりするのが面白い。

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というわけで、「宇都宮餃子」だ。

餃子は戦前から色々と食べられていたことが分かっているが、今我々が普通に食べている原型は満州国で生まれ、その満州から帰国してきた兵士たちが日本各地に伝えたとされ、その中でも宇都宮が最も古いのでは、と言われている。

そういった歴史と、市民の餃子消費量の多さから、「餃子の街」として宇都宮は認知されているということ。


そんな宇都宮餃子の老舗店舗としてはやはり「宇都宮みんみん」と「正嗣」の二つ。特に正嗣は本当にメニューは餃子だけ。ビールどころかライスすらないという硬派っぷり。

その老舗二店舗に負けじと店舗を増やしているのが「宇都宮餃子館」。ここは逆に豊富なメニューが人気で、しかも餃子自体も多彩。シソやニンニクが多く入ったものだけでなく、フカヒレや湯葉といった変わり種も含めて11種類を展開していて、それを盛り合わせでも頼めるので、餃子だけで充分楽しめる。

(上の写真はまさにその「よくばり5種餃子盛り合わせ」)


その他にも、駅前のメイン通りには沢山の餃子屋さんが並んでいて、それぞれが特徴のある餃子を出してくれている。

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モチモチの皮が人気のお店だったり。


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羽根つきや味噌だれの餃子が人気だったり。


駅ビルには餃子組合が運営している「来らっせ」もあるので、正直宇都宮駅の徒歩圏内でたらふく美味しい餃子が楽しめる。

正に餃子好きにとってはパラダイスな街、それが宇都宮なのだ。


そんな中でも、駅から少し離れた場所にある「香蘭」というお店がある。実はその店こそ、私が最も好みのお店。

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メニューには焼き餃子に水餃子、そして揚げ餃子があり、そのどれもが美味しいのだけれど、個人的には揚げ餃子が絶品。

揚げ餃子といえば”津餃子”のジャンボ揚げ餃子が有名だけれど、このお店の揚げ餃子は通常サイズ。

カリッカリの揚げ餃子が本当にビールに合う。最高!


とまあこのように、「餃子がうまい」「宇都宮、最高!」という単なる餃子好きの想いだけのnoteになってしまったが、それくらい餃子好きにとって聖地だと言えるのだろう。


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大量の餃子とビール。これさえあれば気分は最高だ!

ようやく落ち着いて旅も出来るようになったことだし、宇都宮まで日帰りの食い倒れ餃子旅、近々計画したいと思っている。

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