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日記19:生きる喜び

5月に大学時代の先輩とマティス展に行くことになっている
とても楽しみ

2019年頃からマティス展が開催されることは周知されていたはず
一緒に行く先輩とは仲良しで、マティス展にはぜひ彼女と行きたいと思っていたのにコロナ禍になって開催時期未定の延期になってしまっていた

3年待って、ようやく行ける機会がやってきた

彼女は透明な水のような清らかな人で、囁くように話す
私のどこを面白がってくれているのか分からないけど
仲良くしてくれている
心が美しいだけで、特に面白がってくれているわけでもないのかもしれない
ただ私が誘うから純粋に機会を楽しんでいるだけなのかもしれない

私は自分と似たようなタイプの人と友達になることが多い
考えていることに共感できて、喜怒哀楽のエピソードを共有できる人
純粋に気が合うので顔を合わせればお互いマシンガントークになるような人

ただこの先輩は、そうではないと思っている
どこに喜怒哀楽があるのかな?と知りたくなるような人
こちらが聞かないと教えてくれなさそうな奥ゆかしさのある人
私の考え方や価値観を聞いて、共感ではなく静かに受容してくれる

初めて話したときから、好きだなと思った

そうして一年に一回くらい会うようになった

私は仲良くしている人が少なく、一年に一回以上会う人は片手で足りる程度しかいない
それでも自分はとっては十分で、これ以上増やしたいとも特には思っていない

私の少ない全友人に対して、この幸せな関係性が続けばいいなと願っている


マティスの生きる喜びをいつか生で見たい
おそらく今回のマティス展には来ないだろう

ただ生きて、花を愛でて、踊って、風を感じることが喜びである
なんて幸せな絵画なんだろう


YouTubeをみていたら、IT企業系YouTuberのチャンネルを偶然見つけた
システムエンジニアあるあるみたいなネタ動画を沢山投稿してあったので怖いもの見たさで視聴してみた

懐かしい
その人はネタとして「これ嫌だよねwでもあるあるだよねw」というノリでやっていたが、私はそれで実際にメンタルをやられた過去があるので途中から本当に体に異変が出てきそうな気配がして見るのをやめた

エンジニアの仕事は私にとってはグレースケールの仕事だった
何にも色彩がない
ストレスとプレッシャーだけがある
向いていなかったというのが一番の要因だろう

私にとっては、やっていることに興味があるかないかという観点がかなり大事だったということが分かった

今の仕事はとてもカラフルで、「生きる喜び」の色彩をしている

私は美しさを希求する
美しいものを作りたい、シェアしたい

この気持ちは確かにあり、日を増すごとにこれで安定して身を立てられたらどれほど幸せに生きられるかを考える

しかし私にはもうこれで生きるしか道はないとも思う

他のことをやるには痛めつけられすぎた

同時に、生きる道が見つかってよかったと思う

寝よう

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