地球のために 第6話「花火大会に誘ったら」
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今朝も日差しが強い。
学校に着く前に溶けてしまうんじゃないかなんて莫迦なことを考えながら、ぼくは学童に向かう悪ガキ軍団と交差点でじゃれあっている。
悪ガキとはいえ、こうやってぼくに懐いてくれるのは嬉しい。
多分それは、長期休暇ほど忙しい家庭に育ったという共通点があるからだろう。
心の中でこの子たちを「悪ガキ」と勝手に読んでいるけれど、年上の人に毒舌を吐きたいという時期なのは理解できる。
なんて感じで夏休みの寂しさを実感しながら、ぼくは交差点の向こう