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地球のために

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オリジナル小説「オーバー・ザ・レインボウ」シリーズの一作です。 今回の主人公は南野ハヤト。「あなたの幻(イリュージョン)を追いかけて」のネタバレを含むので、それを読んでから読むこ… もっと読む
近日中にweb小説サイトで無料に読めるよう公開します。 まずはカクヨムに転載します。興味のある方は… もっと詳しく
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記事一覧

地球のために 目次

前書き ロックバンドのメンバーとその仲間たちを描いた「オーバー・ザ・レインボウ」シリーズ…

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地球のために 第1話「もうすぐ夏休み」

 ――地球のために、何ができるか。  終業式前日のホームルームが始まったとたん、野上先生…

7

地球のために 第2話「通知表と母さんの笑顔」

←前の話  これは一体なんなんだ?  ぼくは我が目を疑った。  そんなはずはないと何度も…

4

地球のために 第3話「夏休みは始まったけれど」

←前の話  夏休みが始まって一週間が過ぎた。  外にいると溶けてしまうんじゃないかと心配…

8

地球のために 第4話「待望のお客さま」

←前の話  ぼくが地球の未来について頭を悩ませながら帰宅すると、自宅の駐車場に見慣れない…

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地球のために 第5話「惹きつけられるボーカル」

←前の話

4

地球のために 第6話「花火大会に誘ったら」

←前の話  今朝も日差しが強い。  学校に着く前に溶けてしまうんじゃないかなんて莫迦なことを考えながら、ぼくは学童に向かう悪ガキ軍団と交差点でじゃれあっている。  悪ガキとはいえ、こうやってぼくに懐いてくれるのは嬉しい。  多分それは、長期休暇ほど忙しい家庭に育ったという共通点があるからだろう。  心の中でこの子たちを「悪ガキ」と勝手に読んでいるけれど、年上の人に毒舌を吐きたいという時期なのは理解できる。  なんて感じで夏休みの寂しさを実感しながら、ぼくは交差点の向こう

地球のために 第7話「悪ガキ軍団にサービスを」

←前の話

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地球のために 第8話「ぼくのプリンセス」

←前の話  家の近くの観光街にある広い公園で、ぼくと麻衣は遊んでいる。  あれ? 麻衣、…

4

地球のために 第9話「何もできない」

←前の話

6

地球のために 第10話「ぼくのやるべきこと」

←前の話  お盆が終わった。  今年はめずらしく、夏休みの宿題が順調に進んでいる。山のよ…

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地球のために 第11話「さようなら」

←前の話

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地球のために 第12話「ひとりじゃないから」

←前の話  理科室に続く階段を登り切ったら、英嗣がいた。軽く壁にもたれ、腕組みしている。…

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地球のために 第13話「ぼくのできること」

←前の話  波乱万丈の夏休みが終わり、今日から新学期が始まる。  ぼくはいつものように家の用事を済ませ、学校に向かった。  交差点で立ち止まらずそのまま学校に向かおうとしたら、悪ガキ軍団がぼくを見つけてまとわりついてきた。 「ハッちゃん、おはよう。今日から新学期だね」 「しばらく見かけなかったけど、元気だった?」  この子たちにからかわれるのを恐れて、夏休みの間ぼくは学童保育が始まる時間帯を選んで部活動に通った。授業と違って遅刻なんてないからね。