「第一回 林佑樹の會」へ

10月26日

浅草公会堂「第一回 林佑樹の會」を観に出かける。

とりとめもなく書く。

途中、乗換駅構内の本屋に吸い込まれ
フェルディナント・フォン・シーラッハの「刑罰」が
文庫化されているのを発見、ほぼ脊髄反射で購入。
この短編集に収録されている「湖畔邸」という作品に満ちた
悲しみをまだ忘れられない。
シーラッハ先生は最近心酔している作家であります。
あ、でも完膚なきまでに心折りに来る作品は「カールの降誕祭」。

会場ではパンフレット購入者にサインをする林与一さん。
これから舞台の支度もおありでしょうに、なんというサービス。
私も図々しくしてもらっちゃいましたが。お宝お宝。

そして舞台に役として登場した与一さんは急に何十も若返っていた。
こ、これが!役者!

林佑樹さん。
応援したくなりました、お若くてお美しい。
踊りもとても映えて、もう一回観たいな。
女方の役者さんを観ていると、その見た目の美しさや艶やかさを
まず感じるのですが、何だか総じてどこかカッコイイんですよね。
この格好良さは何なのでありましょう。

男の花道は、内容は凄く、男っぽい。芯が。
解りやすいし深いし、いい話なんだよねえこれ。
またいつか、「男の花道」で歌右衛門を演じる佑樹さんを舞台で観たいなぁ。
そしてまだまだお若い役者さんが…こういう道を…いい話だなぁ。
要注目です。
時代劇を、その芝居を、文化を。世に灯し続けていって下さい、
そういう気持ちを抱きましたし、そういった冒頭の挨拶も感動でした。

それにしてもそんな第一回で、男の花道で、林与一さんと。
羨ましいですよそんな人生歩みたかったよ(笑)

視力を失う恐怖と絶望に、心が制御しきれなくなる歌右衛門。
その激しい芝居を受け止める林与一さんの「表現のふところ」みたいなのが
格好良かった…。

あ、そういえば終盤のあそこはね。
わかるけど、わかるんだけど、お七のまま髪を振り乱して駆けつけて来る…
そんな姿を見たかったよなぁ、いやわかるんだけどぉ~~w

また舞台があれば足を運ぼう。林佑樹さん。(おぼえた)

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