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大学時代(つらかったころ)の良かった点を考えてみる

きのう書いた記事が暗かったので、良かった点を書いて明るくしてプラマイゼロ(?)にしようと思う。

がんばって思い出して書いていきます。

大学進学できた(学歴がある)

なんだかんだ言っても「大卒」カードは日本の就職・転職市場で不利に働くことはない。自分のような圧倒的凡人の場合、「大卒」という下駄を履かせてもらうことで、少しは仕事選びなどで得をしていると思う。

大学進学できる程度に家にお金があったので、親に感謝。そして大学進学できるような環境で育つことができた幸運と、大学受験で合格できる程度の知識を蓄えることができた自分すごい。いま同じことやれって言われても難しい、頑張れないと思う。

本をたくさん読めた

大学の頃はひとりで居場所がないので、よく図書館へ逃げ込んでいた。

高校生の頃から図書室が好きでちょいちょい通っていたけど、大学の図書館はとにかく大きくていろんな本があるから、飽きなかった。心を潤したくて仕方がなかったので、学術的な本よりも小説を読むことが多かった。小説を読んで「いいな、この主人公たちみたいに恋愛に奔放に生きてみたいな」と憧れたり、こんな小説を読んでいる自分はイケてる…フフフ…と思ってた。懐かしい。中二病。

当時好きだった作家は江國香織、角田光代、森絵都、重松清、宮本輝、よしもとばなな、石田衣良、など。就職したあともしばしば図書館通いして小説を漁っていた。

授業は楽しかった

ぼっちで授業を受けてはいたものの、授業そのものは好きだった。知らない事を学ぶ事が好きな気質があることを自覚できてよかった。もともと世界史が好きだったから国際政治系の授業はとっても楽しくて、ゼミ選びするときそっち系にすれば良かったなと少しだけ後悔している。

ひとりで前方に座って授業聞いてたせいか、授業に出ずに遊んでいたパリピとかに「ごめん!ノート貸して欲しいんだけど良いかな?」と聞かれる側の人間だった。彼らは今でも要領良く社会の荒波を生き抜いているんだろう。あの手の人種とかかわりたくなくて、少人数の出席必須の授業ばかり取るようになったのも良い思い出。

アルバイトをちょいちょい経験できた

中高で部活漬けでアルバイトをしたことがなかったので、いろんなアルバイトをつまみ食いした。どれも短期or長期だけどシフトに入るペースが少なかったから、「これができるようになりました!」と胸を張って言えるものは無い。

個別塾講師(みんな仲よさそうだった)、百貨店の催事スタッフ、パン屋のレジ(常連のおじさんは私がレジにいると店に来なかった…)、居酒屋のキッチン、日雇い作業(派遣先のおばさんが男優遇してて嫌ですぐやめた)、チラシ・ティッシュ配り、文房具デモスト、カフェレジ(店が潰れた)、イベントスタッフ、とんかつ屋ホール(試用期間でクビ)、etc...

思い出して書いたものの「本当にここに書いたアルバイト経験してたっけ?」と他人事のように感じてしまう。いろんな仕事をコロコロ変えて働くのは向いてないなという実感が残ったのみ。(しかし新卒で職場がコロコロ変わる仕事に就いてしまったので…学習しない…)

あとは、アルバイト先の同世代と仲良くなる展開を期待していたけど、残念ながら誰とも仲良くなることなく終わった。ただ、人生を楽しんできた大人のおねえさんたちと話す時間はとても好きだった。皆さん余裕があり、いろんな話を「若い頃は色々あるよねぇ」とケタケタ笑って聞いてくれた。(そしていま、自分は当時のおねえさんたちと同い年くらいなんだと気づき、愕然としている…)

あまりお金の稼げるアルバイトはしなかったから、居酒屋のホールでバリバリと稼いでは欲しい服などを買っている同世代の女の子をみて、ぼんやり羨ましいなと思っていた。それでも稼げるアルバイトをする自信も元気も意欲もなかった。

いろんな人と会う時間があった

もともと重度の人見知りで、「初対面でも人見知りせずに人と話せるようになりたいなぁ」と思い、人と話す場所へなるべく参加するようにはしていた。(ネットで見つけたサークル勧誘で入りやすそうなものがあったら問い合わせて参加してみたり、アルバイトを選ぶ時も人と接する仕事をなるべく選んだり)

その甲斐あってか、今ではなんとか初対面でも話す事自体はできるようになった。しかし、話すという行動自体には慣れたけど、肝心のコミュニケーション能力が無いので話す事がなく、場がシーンとするという壁にぶち当たった。大学で友達ができなくて、今でも友達作りが下手なのもここが原因だと思う。

この時にネットで参加したいコミュニティを見つける癖がついたため、いまでも「な〜んか面白そうなイベントないかな〜」と思うとインターネットでイベントを探す癖がついた。人と会うために情報の一覧を見てると、ECサイトで商品を買う感覚になり、イベント参加がいつしか消費的になり、人との縁を消費的に考えるようになってしまった。(この件は後でnoteに書く)

おわりに

すっごく控えめで小粒な楽しさが多かったから、圧倒的に大きくて目立っている悪い思い出に飲み込まれてしまっていたことを自覚した。

大人のおねえさんたちともう一度話して、無職になっちゃいましたあははーって伝えて「仕方ないよ、時間あるしゆっくり休みなよ」って言ってほしい。

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